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あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

2015.05.15

あのときオレはクズだった 第28回 ~第2部ガイド編~

田中(クズプロ田中→クズ田中→田中) 田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)   あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~


いまだ理由のわからぬ一週間のサバンナ修行がスタート。

 遅刻をきっかけに仕事をプチ干された冬の時代をネオプラで乗り切って、明けた2003年。編集部から依頼のきた仕事は、某機種のショールーム実戦だった。


 その機種の名は『サバンナパーク』。同じく獣王の後継機である『猛獣王』の実戦で干された人間に、その後継機での実戦仕事を依頼する。なんとも粋なことをやってくれるじゃないかと、獣王のミスは獣王で取り返せという編集部からのエールだと思っていたわけだけど、話を聞いてみると、なにやらおかしい。


編集「とにかくサミーに話はしてあるから、明日から一週間、上野にあるショールームに朝の10時からひとりで行ってください」


 とのこと。おいおい、サミーの大きなショールームがあるのは池袋じゃなかったか? というか、一週間、毎日? しかもひとりで行けって?


 通常、ショールーム実戦というのはその機種の担当ライターを筆頭に4~5人のスタッフがデータ取りを行い、同行する編集部員がメーカーの人に挨拶をしたり、台の写真撮影をしたりするわけで、それをひとりで行けというのは異例中の異例。ましてや、獣王の後継機という大ヒットの可能性を秘めた機種なのだから、みんなでたくさんのデータを取ったほうが良いに決まっている。そんな状況なものだから釈然としないままではあったが、翌日から上野のショールーム…というよりは営業所のような小さな施設へ通い始めた。そして、それはまるで罰ゲームのような一週間だった。


 まずは初日。競争ゼロのショールームに10分ほど並んで、シャッターが開いたと同時に小さな部屋へなだれ込むと、受付のお姉さんにご挨拶。その後、2台しかないサバンナパークのうち出そうな気がする1台を選んで打ち始めた(強制基盤なのでどっちを選んでも出るんだけど)。


 なるほど、これは獣王とは似て非なるもんだな。今回のATはサバチャンじゃなくてサファリチャンスだからサファチャンかな。チケット絵柄が揃えばグレートサファリツアーで1000GのATが確定!?


 スロッターにとって初めての機種というのは、どんな機種であっても心躍るもの。その一打、一打が新鮮で初日があっという間に過ぎ去ったことで、一週間、思ったよりも楽しく過ごせるかな。そんなことを考え始めていたのだけど、3日目の途中、昼ご飯を食べて戻り、さてと打ち始めたときに、ふと思った。


 この台、ツマんなくね?


 なぜこのタイミングでそう思ったのかはわからない。だけども純増10枚だった獣王のサバチャンに対して、サバンナパークのサファチャンは純増3枚程度。いまでこそ3枚となると高純増だが、当時の3枚はとにかくダルかった。たしかにGST、1000GのATはインパクトがあるけれど、その確率は32768分の1と途方もない確率だし、純増3枚を1000Gも消化するのは、正直いってかったるい。第一、サファチャンってなんだよ、サファチャンって。


 そんなことを考え始めたら、一気にデータ取りがイヤになってきた。3日目の朝まではどっちが出るかなと2択で出そうな台を選んでいたのだけど、翌日からは出ないような気がする台のほうを選ぶようになり、サファチャン中のチャカチャカした音もなんだかイヤになり、毎朝、笑顔で挨拶していた受付のお姉さんに対しても、「どうせこの人はオレのこと、汚い服装したゴミライターだと思っているんだろうな」と卑屈になるようになった。そして、残りの4日間はとにかくデータを取るだけのマシンになりきり、打ちながらも頭の中ではミスマガジン2002のグランプリに輝いた和希沙也のことばかり考えていた。


 結局、一週間のデータ取りに関しては無事に終えたわけだが、いま思い返しても、なぜ自分だけがサバンナパークのショールーム実戦に駆り出されたのかわからない。導入時期の近かった「開け‼ゴマッ娘。」のデータ取りに人員を割いていたのか。それともその先に導入を控える「陸奥一番星」のために力を蓄えていたのかは定かではないが、これはテストだったのだろうか。一週間、遅刻することなくデータ取りを全うできるのか、そのテストだったのだろうか。


 まあ、いまとなってはそんなことはどうだっていいわけだが、とにかくこの実戦でわかったことは、たったひとつ。それは、サバンナパークは人気が出ないだろうなということだった。きっと、日本のスロッターで一番最初にサバンナパークのダメさ加減に気がついたのは自分だと思う。


 そして、2003年3月。導入を開始したサバンナパークは、同時期に導入の始まった花火百景や旋風の用心棒のカゲに隠れて、いつの間にかひっそりと消えていったのだった。
 

 


あのとき打っていた「サバンナパーク」
 

【メーカー】サミー 【販売年月日】2003年3月 【タイプ】ATタイプ
2003年の3月に導入を開始したサミーの『サバンナパーク』。前作の「猛獣王S」の導入が2002年の9月だということを考えると、非常に素早い後継機のリリースだったように思うが、コンセプトはともかく、中身は獣王とは別物。
1000GのATが確定するGSTはインパクトがあったけれど、獣王ブランドのイメージが強烈なだけに、物足りない印象が業界を支配した、ある意味では残念な台であった。

 


クズの成績表:★☆☆☆☆(同情)
 

サバンナパークを毎日1週間連続で!? …同情します。

あれは本当に目的が分からない機種だったね。 高まりまくっていた獣王ブランドが一気に崩壊した記憶があるもん。ブランドの暖簾分けがしたかったのかしら?

個人的には数回しか打っていないので、もしかして名機だったのかも?という長年の疑念もありましたが、1週間打ち続けた男が言うのであれば間違いない。 私は正解だった。ありがとう。

でもこの系統が「けものっち」に繋がったのかな、と思うと悪くない。(のっち好き)
 

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田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)
代表作:あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

パチスロ好きが高じて21歳の時にパチスロ必勝ガイドにてライターデビュー。若手時代は勝ちキャラだったものの徐々にクズっぷりを発揮し、昼はギャンブル、夜は酒をモットーに活動を行う。30歳で思い立ってフィリピンに英語留学へ行き、2012年の2月より世界の子ども支援を行うNPO法人セブンスピリットを設立。フィリピンのセブ島でNPO活動をしながら執筆も行っている。

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