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あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

2015.05.29

あのときオレはクズだった 第29回 ~第2部ガイド編~

田中(クズプロ田中→クズ田中→田中) 田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)   あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~


音信不通の園長のおかげで巡ってきたチャンスをつかめるか…


 苦行としか思えないサバンナパークのショールーム七日間戦争を終えてからは、禊が終わったと判断されたのかどうかは知らないが、以前に増して仕事が入ってくるようになった。


 データ取りを週に4本こなす生活は、クソ負けさえしなければギリギリ生活ができるレベルのお金をもらえるわけで、とりあえずはひと安心。この生活が死ぬまで続けば、それでもういいやと思っていたのだけど、そんなときに編集部から一本の電話が入った。


「田中くん、巨人の星の機種ページを書いてみない? いや、もうすぐ締め切りなんだけど園長が連絡つかなくなっちゃって、書く人がいないんだよね」


 機種ページとはパチスロ誌のページの大半を占める、機種仕様や解析数値を紹介するページのこと。ガイドに入る前はあそこのページをライターが書くなんて思ってもいなかったのだけど、機種ページを書けば稼げると、データ取りとはワケが違うという話だけは耳にしたことがあったので、すぐさまやりますと返事をした。そして、逃亡癖のあるヒゲ園長に心の中でお礼を言ったのだった。


 正直、ナメていた。機種ページの文章構成は3つか4つくらいのお決まりパターンがすでに確立されており、そこにその機種の特性を当てはめていけばいいだけだと思っていた。そんなもの誰でも書けると思っていたのだけど、いざ書き始めてみたら、なにをどう書いていいのか、さっぱりわからない。すでに導入から10ヶ月くらい経過した巨人の星の、たった2ページの2色ページが、まったく書けないのである。たった2ページに5時間も6時間も費やして書き上げたものは、とてもじゃないが誌面に載せられるレベルのものではなかった。


 とりあえず書いてみましたが、全然ダメです。自分でもダメなのはわかっているんですけど、どこをどう直したらいいのかすらわかりません。


 素直に担当編集にそうメールを送信した。なんだよこいつ、使えないなあ。もう二度と機種ページなんて振ってやるもんかと、そう思われるのを覚悟していたわけだが、彼はせっかくの機会だから勉強しておきましょうと、機種ページを書くにあたってのポイントや、送った文章をもとに、どこをどう直せばどうよくなるのかを、事細かに解説してくれた。神だと思った。


 結果、なんとか巨人の星の機種ページを書き上げ、さらにはそれを機に、なんだ田中も書けるじゃないかと編集部に認識されるようになったのか、定期的に機種ページの仕事が回ってくるようになった。ページ数こそ少ないものの、それでも収入は格段に良くなり、かつ安定するようになった結果、どうなったか。あの忌々しい魔法のカードにハサミを入れるときがやってきたのである。


 返しても返しても利息に持っていかれるだけで元本の減らない借金地獄からやっと解放される嬉しさと、借金が膨らみに膨らんで収拾のつかなくなっているマブに対する少しの後ろめたさとを感じながら、赤と黄色、2種類のカードを、えいっ‼


 経験した人はわかると思うが、数年単位の借金を完済した瞬間というのは、人生における喜びの中でもかなり上位に食い込むほどのものがある。これをきっかけに、自分も真っ当な人生を送ろう。そう決意……するわけがない。借金がなくなったらそれ以降に入ってくるお金はすべて自分の好きなように遣えるわけで、これまでにまして飲みに行くようになった。夜メシついでの飲みはもちろん、原稿書きが行き詰ってくる深夜の3時ごろにこっそり家を抜け出しては飲みにでるようになる。塾長おじさんに誘われると積極的に上野のキャバレーに行き、べろんべろんに酔っ払った帰り道に近所にあったコスプレキャバクラにも出入りするようになった。食えない時期を支えてくれた彼女にすこしでも恩返しをしよう。そんなことは考えもせずに飲み歩いた結果、いつの間にか家での会話はほとんどなくなっていた。


 プライベートは冷め切っていたが、仕事は順調そのものだった。当時は4号機全盛のパチスロにもっとも勢いがあった時代。雑誌もガイド、MAXの定期刊行物以外にばんばん増刊が出ていたので、仕事の数もある。仕事が伸びはじめて、少しだけお金も持つようになったこの時期が、一番楽しい時期だったように思う。


 そして、そんな楽しさ絶頂のときに、パチスロの歴史を変えた、あの伝説の機種が登場したのである。
 

 


あのとき打っていた「巨人の星」
 

【メーカー】アリストクラート 【販売年月日】2003年3月 【タイプ】Bタイプ
2002年の9月に導入された『巨人の星』は、メインリール以外に左右のリールで行われる演出やボーナス確定となるリプレイ4連続入賞を誘発する特訓モードなど仕様が非常に秀逸で、導入と同時に人気を獲得したマシン。思えば長い実戦記を初めて書かせてもらったのも巨人の星だし、とくに仕事面においては印象の強い機種である。

 


クズの成績表:★☆☆☆☆(まだ付き合ってたの?)
 

今回はほぼクズ要素ナシですな。 次回への布石と考えれば、今回はまぁいいでしょう。

巨人の星、クッソ面白かったですね。私もかなり打ち込んだ記憶があります。
「リプレイ」という死に役に重要な役割を与えたという点も大きかったですが、5thリールを活用した演出も良く出来ていましたね。
今でも明子姉さんの「ウフフ♪+チェリー否定」や花形や左門との対決でのファールや大リーグボールの法則は鮮明に憶えています。

なお私の中では巨人の星3での「ゴーゴー演出」で終焉を迎えました。

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田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)
代表作:あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

パチスロ好きが高じて21歳の時にパチスロ必勝ガイドにてライターデビュー。若手時代は勝ちキャラだったものの徐々にクズっぷりを発揮し、昼はギャンブル、夜は酒をモットーに活動を行う。30歳で思い立ってフィリピンに英語留学へ行き、2012年の2月より世界の子ども支援を行うNPO法人セブンスピリットを設立。フィリピンのセブ島でNPO活動をしながら執筆も行っている。

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