番外編といいながら、またもや負けている人「Ｏさん」後編

毎年、憑りつかれたように負け続けるＯさん、その打ち方、考え方について後半はさらに突っ込んでいく。


鈴虫「月平均で10万は負けているOさんは、そこまで負けてて楽しいんですか？　負けすぎると嫌いになると思うんですが」


Ｏ「当ったとき興奮…しますよね？」


鈴虫「そりゃ、そうですけど…。逆に普段負けてるぶん、人一倍、当ったときの興奮が大きいんでしょうね。ちなみに、給料のどれくらいをパチンコに費やしているんですか？　その他、生活費などあると思いますが」


Ｏ「いければ全部です。服を買ったり、飲みに行ったりすることもありますが、基本はパチンコ優先ですね」


鈴虫「逆に考えればパチンコが生活費みたいなもんですね。周りの方からストップをかけられたりしたことは？」


Ｏ「付き合っていた彼女には止められたことはありますが、とりあえず一緒に行ってみようってなって、そこから彼女をヘビーユーザーにさせちゃうとか」


鈴虫「クズだよ、アンタ。巻き込み型のクズ！」


Ｏ「何人か巻き込んでしまいましたね…」


鈴虫「良く言えば遊技人口の増加に貢献しているような気もするけど、僕らが始めるきっかけは勝ってる人に教わることだったんですよ。養分を育成するだけじゃないですか！　いっそのことパチンコがなくなったほうがＯさんにとっていいかもしれないですね」


Ｏ「それはそれで競馬とか別のギャンブルにいくと思います。ただ、他のギャンブルだと参加している感覚がないんですよね。手軽に現場に行けるものでもないし」


鈴虫「ちなみに、この企画は『勝利人』というタイトルで、2連続で番外編として負けている人にスポットをあてているわけですが、勝者の方からアドバイスがほしかったりしませんか？」


Ｏ「ないです（即答）」


鈴虫「そりゃ、そうですよね。マイスタイルがあるわけだし。たとえば、勝っている人にあそこの店は回るから行こうよって言われても行きたくないですか？」


Ｏ「そこまでして行きたくないんですよね。負けたときに早く帰れたり、仕事帰りにふらっと寄れるだけでいいんです」


鈴虫「そこらへんは逆に徹底してますね。こちらとしては近所に優良店ができるのを祈るばかりです。そこまでパチンコが好きならレートを落として1パチという手もあるのではないでしょうか？」


Ｏ「基本は4パチですね。何度か1パチも打ったことがあるんですけど、そんなときにかぎって出ちゃうんですよ」


鈴虫「わかりやすく、そして納得のいくあるあるです。過去に3連勝以上の連勝ってありますよね？」


Ｏ「ないです。（即答）前回、10万円勝ったとしたら、次に全額使っちゃうんです」


鈴虫「うわぁ…。このタイミングで聞くのも怖いんですけど、もし、周りの人から勝つためのアドバイスを求められたらどうします？」


Ｏ「回る台を打つ（小声で）」


鈴虫「自信なさそうに言いますね。ここまできたら、Ｏさんみたいな人を勝たせたくなりました。よし、いいことを思いつきました！　負けまくっているＯさんのおかげです。今回はありがとうございました！」




～鈴虫君の総括～
負けている人は、とにかくパチンコ、パチスロが好きすぎる。私はどうしても勝敗を優先するから「打ちたいだけ」が打つ理由にはならない。しかし、Ｏさんの話を聞くと、時には何も考えず、感情を解き放って好きな台を打ってみたいとも思う。また、大きなお世話かもしれないが、負けている人を勝たせてあげたいとも思った。

さて、次回は「ほぼ週刊　勝利人」の最終回。ゲストは意外な男を予定。誰も想像のつかないゲストに読者は騙されるだろう。




 

勝利人担当者である私はどうしてもインタビュー当日に立ち会うことが出来ず、他の編集部員に立ち会いと撮影をお願いした。
「今回の方は、マジでやべぇっす。。。」の言葉とともに受け取った画像フォルダ名を見れば、彼が受けた衝撃度というか本音が分かった。

そして鈴虫君の記事を受け取って、私も同じ想いを抱くに至った。
店選択で「負けてもすぐに家に帰れる」なんて理由、私は聞いたことが無い！ やばい人に話聞いちゃったなぁ。。。