◯◯とパチスロの奇妙な因果関係 『お』

今回のお題はポリンキ→さんからいただいた「オートクチュール」。




……と行きたかったが、ここで一つ問題が発生した。パチ7にて毎週木曜連載、ホール店員と「モンスターな客」との日常を描いた抱腹絶倒、痛快ギャグコメディーの傑作『GUEST MONSTER』。その作者であらせられる、今を時めく大作家、天才のぶねこ大先生からもお題を頂戴した。


そのお題とは「おっぱい」である。


人間として、男として、一匹の雄として、このお題を無視する事が出来るだろうか。いや出来ない。



ということで、今回のお題は「オートクチュール」と「おっぱい」の２つ。
パチスロ、高級服、胸部。混沌が今始まる。






パチスロ：風営法の適用を受ける第4号営業店(パチンコ店等)に設置される遊技機。法律上の呼称は「回胴式遊技機」。

オートクチュール：高級仕立服。フランス語で高い・高級を意味する「haute」と、仕立服を意味する「couture」の二つが合わさっている。

おっぱい：おっぱい




この３つの接点。生まれも成り立ちも異なる３つが運命的に交錯する瞬間などあるのだろうか。逆を言えば、この３つの特徴を兼ね備えていればそれが正解であるということだ。つまり「高級仕立服のような一点物」で「おっぱいのように夢が詰まっている」「回胴式遊技機」を模索していけば良い訳だ。良い筈だ。良いという事にする。




まず「オートクチュール」。パチスロに於ける一点物とは何であろう。オーダーメイドで作成される事はまずあり得ないとして、専用筐体や独自のシステムという意味ならば、一点物であると言って差し支えがないと思われる。今回はシステムの方に着目する。




北斗転生の勝負玉システム、リノの択当てからのボーナス高確率など、パチスロに於いて模倣と研鑽は極々当たり前のように行われている。言ってしまえばATもSTもARTも、模倣を繰り返し行う中で洗練されていった。その中にあって、新しく生み出されたが他所に真似されなった・他の追随を許さない完成度であったのであれば、パチスロ業界の一点物であると言える。




次に「おっぱい」。男の浪漫・野望。女性にとってはその大きさが、一つのステータスにもなる。夢と希望と時にはシリコンが詰まったおっぱいが如きパチスロ。一撃の出玉性能が備わっていることは最低条件として、段階を踏んで行くようなスペックが好ましい。この上乗せ特化ゾーン中にボーナスが引ければ、連荘中にどエロ否ど偉い役が引ければ、一体どうなってしまうのか。そういった妄想が捗ってこそ、おっぱいが如きパチスロと言える。




ここで一つ疑問が生まれる。萌えスロなど、液晶で常におっぱいが見え隠れしているような台こそが、おっぱいパチスロと言えるのではないのかと。



聡明な諸兄に問いたい。安易に手に入るおっぱいに一体何の価値が有るのかと。益荒男が据え膳を貪り満足することが果たして正しいのかと。例えその道は険しくとも、困難を乗り越えた先に有る物こそが真のおっぱいなのである。何の苦労もなく、ただ漫然と液晶に映し出され続けるおっぱいなど、所詮只の肉塊に過ぎない。無価値である。





話がやや脱線したが、これらの条件を満たすパチスロを考えていく。独自のシステム、出玉性能、困難を越えた先に有る夢。答えは自ずと導き出される。初代「スカイガールズ」だ。何処も真似していない、真似する必要もない「永久ART」、SONICモード迄の険しい道、フリーズの夢、全て備わっている。スカガはおっぱいっていうより尻じゃないか？という声が聞こえてきそうだが、こまけぇこたぁいいんだよ。



高級服と胸部とパチスロ。これらは皆、我々の人生を豊かにする。人は衣食足りて礼節を知り、パチスロでの勝利は乾いた心を癒す。おっぱいは我々の始まりにして還るべきニライカナイである。その権化たる初代スカガは人類の至宝と言えるだろう。異論は認める。





如何だっただろうか。高級服と胸部の特徴を持つ回胴式遊技機は確かに存在した。これは最早宇宙の意思である。我々の想像の及ばない何かが、それを望んだとしか考えられない。


遥かなる神の御業に想いを馳せながら、「防空少女ラブキューレ」のSONICに一抹の不安を期待を覚えながら眠りに就く今日この頃である。



















相も変わらずお題募集中です。お題を下さった方に心の五体投地で感謝をお送りします。次回は『か』から始まる言葉で。

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