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【質問の回答】リールの自動停止
【質問の回答】リールの自動停止

-
さん
- 投稿日:2016/10/12 20:04
いもたろうさんから素敵な質問をいただきました。
スロットで、リールを回したまま放置して勝手に止まる台と止まらない台があるの何でなの?!
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/8012#contents
いわゆる“リールの自動停止”というヤツですね。
4号機以前までは、自動停止するのが当たり前でした。しかし、5号機になってからは徐々に減っていき、今はほぼすべての機種がリールは回りっぱなし。液晶画面で「リールを止めてください」と表示されたりします。なんででしょうね。
ノーマルタイプやAT機など、システムによって異なるのか。RT中やART中など、滞在状態によって異なるのか。いろいろ想像してくださって嬉しい限りです。
こういった台の根本の作り方を調べる場合は、まず風適法の別表第5となるんですが「回胴の回転は、回転停止装置を作動させる場合を除き、すべての回胴の回転の速さが一定となつた後、30秒以内に停止するものでないこと。」としか書いておりません(笑)。
結論を書きますと、自動停止するか否かは、機種ごとで自由に決めて構いません。ただし、自動停止する機種なら、滞在している状態に関わらず必ず自動停止します。
なぜ、ほとんどの機種が自動停止しないのか?
現在は、ほぼ自動停止しないタイプの機種ばかりとなっていますが、その理由は“ユーザー保護”と“ゲーム性の維持”です。
○ユーザーの保護
4号機以前は、自動停止した際も小役やボーナスが成立していれば揃ってくれました。これによって、小役ハズレでリーチ目となる形を作って、残りを空回しする“トイレ目”や、自動停止でいきなりボーナスが揃って周りの人を驚かせる“セット目”などの楽しみが得られました。また、特定の停止形から空回すと勝手にリプレイハズシ(BIG獲得枚数を増やす技術介入)をしてくれる“オートハズシ”などもありましたね。
しかし、パチスロは技術介入を前提とした遊技機。空回しで揃うのは技術とは言わない。そんなお上の方針もあって、5号機では「自動停止した際になにも揃ってはいけない」そんな内規が追加されました。個人的には、取りこぼしご法度のリプレイは揃えろや……と思っていますけど(笑)。
「自動停止=出玉率0%」これを防ぐためには、自動停止自体をさせないのが一番。
特に目押しの苦手な年配層は、4号機まで空回しで勝手に揃ってくれるのを待っている人も多かったです。そういう方たちへの配慮……なら真っ先に『アイジャグ』がそうなったと思うんですけど。まあ、いずれにせよ、全体的にはユーザーの保護が目的です。
○ゲーム性の維持
5号機初期は、まだ押し順小役という概念はありませんでした。そこで流行したのが、パンク出目(主に色違いのチェリーなど)を回避しながら、RTを継続させていくゲーム性です。初代『リンかけ』などの“リプパンハズシ”だけではありません。獲得したゲーム数の間はパンク絵柄を回避するナビが発生し、それが尽きると自動的にRTから陥落する。そんなシステムが主流でした。
回避の“ナビがある”ので、分類的にはART機です。このようなART機で、なにも揃わない空回しをするとどうなるでしょう?
変則押しをして、陥落出目となる可能性が出た場合、残りのリールを空回し。これでパンクを回避できてしまいます。今のART機も、段階を踏んでRTモードを上げて、獲得ゲーム数を消化したらナビを発生させずにRTモードを陥落させているからです。
空回しをしたところでプラスにならないスペックバランスにすることも十分に可能ですが、自動停止させない作りにしたほうが開発するにはよほど簡単。そういったこともあって、自動停止する機種が減っていきました。
アクロスの『B-MAX』に自動停止があったら、もうちょっと稼働したかもしれませんね。RTに入れるためのラスト部分。空回ししておけば良いんですから。REGの難関は残りますけど(笑)。
○過去に使えた機種
5号機初期には、この空回しハズシをゲーム性に取り込んだ機種もありましたけどね。『キューティーハニー』は、チェリー濃厚の演出が発生した場合に空回しすれば、RTから陥落する危機を回避できました。初代『スカイラブ』も、CZ中に遅れ演出が出たら変則押しでボーナスかを確認しつつ、左リールは空回しでチェリーの入賞を拒否。これでCZを継続させられました。
それ以外の機種では、何かあったかな。最近は自動停止を確かめなくなってしまったので、これまた5号機初期となりますが。『サンダーVスペシャル』は、全リールを自動停止させると左リールに3連Vとか、えげつないリーチ目になりました。微妙なリーチ目でないから騙される人はいなかったかと(笑)。
そうそう。最近の「何分以上経過」という表示は、空回ししたままヤメられないための対策です。「空回し=台をキープ」という図式が昔はありまして。約40秒で帰ってこなければなりませんが、ジュースとか1万円札の両替など当たり前の光景でした。ちょっと席をハズしているのか、ヤメる際の嫌がらせなのか。それを店員さんが判断するためのものです。なので、許してあげてください。
○古き佳き自動停止時代の遊び
ちなみに、私は自動停止で小役も揃う4号機以前のほうが好きです。小役ハズレ目などトイレ目は使いまくり。今はジャグ系で左にチェリーが出た時くらいしかありませんもんね。オートセットもよく探したなあ。空回しリプレイハズシは時間が勿体ないとやらなかったですが。
そんな4号機以前の自動停止処理も機種によってマチマチでした。『クランキーコンドル』『タコスロ』では、レバーを下げっぱなしにしておくとずっとリールが回りました。レバー部分におしぼりとかを絡めておくと永久に回転し続けましたよ。
このタイプ。そのレバー部分を解放してあげると、そこでリールが止まったんです。一瞬だけ解放して左リールを止める。また一瞬だけ解放して中リールを止める。こんなストップボタンを使わない目押しもできました。普通の目押しができるなら慣れれば簡単。スロゲーセン愛好家の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
その『タコスロ』と同じ筐体で、少しだけ後に出た初代『サンダーV』以降は、規定時間がくれば何をやっていてもリールが勝手に止まるタイプとなってしまいました。初代『ハナビ』でもできていたなら、これももうちょっと有名だったかもしれませんね。
なんか思考ルーチンを1回分書いた気分だわ(笑)。楽しかったです。質問という名のネタ提供。ありがとうございます!
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