原作にまつわるエトセトラ

TL上でパチンコタイガーマスクにおける期待の声が上がった。期待の内はそのシステムにあり「タイガーマスクでいけるか？」の声もチラホラ。

コレは、斬新なシステムにおいて版権在りきで触れると、面白い物もつまらなくなると言う不安からだ。無論コケれば、そのシステムは後に続かないことが多い。版権で損をする。珍しい話では無い。

今日は少しパチスロパチンコと版権の関係性に触れてみたいと思う。

信じれないだろうが北斗の拳がパチスロ化された際、「北斗ってどんなストーリーなの？」と思うプレイヤーは多かった。後に販売台数で前人未踏の記録を打ち立てるスロットマシーンも、最初から全てが好調だった訳ではない。


事実ラオウ昇天がその物語の終わりだと思い、スロットがキッカケで原作を手に取り、「あぁこんなストーリーだったんだ」と理解されることも多々あった。結果北斗は、原作漫画もコンビニ廉価版などで飛ぶように売れ、社会現象とまで言われたのだ。


全く、偉大すぎて頭が下がる。


原作における分かりやすさと、キャッチーなその感覚は少なからず台のヒットに影響を及ぼす。

機動戦士ガンダムと言う「この国のコンテンツ」がこれほどまでに多くパチンコパチスロ化されながらも、イマイチ「語るに落ちる」のはガンダム好き(業の深いオタク)の心情にその演出が触れることが出来ないからだろう。

分かりやすい話、原作愛が強すぎて「俺ならこう作るのに」と思われすぎなのだ。

その点北斗はこれらを全てクリアした。北斗の拳は知らなくとも「お前はすでに～」や「ひでぶ」や「愛を取り戻せ」は知っている。斬新なシステムと、圧倒的な出玉感でまずはプレーヤーを取り込み、更に原作に触れることでより面白くなると言う当たり前の図式を手に入れたのだ。



やはり、、、、偉大だ。



スロットメーカーにおけるこの「北斗症候群」は中々にして重病で、誰しもが北斗を目指し、そして失敗した。

パチスロのヒットにおいては原作ありきでのスロットではない。あくまでスロットがあり原作があるのだ。


話を元に戻そう。残念ながら件のタイガーマスクを今現在読み直した所で、その面白さが平成キッズに伝わるとは正直1ミリも思わない。

タイガーマスクとは時代を映したタイプの漫画であり、決して時代の垣根を超えた作品ではないのだ。超えようと、もがいた様は幾度となく見たが。

ではそのコンテンツの良さを現在に伝え、新台に触れて貰うのは不可能なのか？おいおいよしてくれ。



俺が超えよう。その垣根。



次回昭和オタク、タイガーマスクを語るの巻き。

特に期待せず待て。

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