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僕らは位置について横一列でレバーを叩いた 後編
僕らは位置について横一列でレバーを叩いた 後編

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さん
- 投稿日:2016/09/14 20:10
入場後、台に座りサンドにメダルを入れる。普通の光景だ。下皿に移し遊技開始の時間を待つ。
サンドの貸出千円50枚。リプレイを引かなければたった16回転しか抽選を受けることは出来ない。
初代ゴッド。1k20回転回れば御の字。狂信者は当たり前のように開店前からサンドラッシュに入る。4金種受付のサンドなんてまだ無いから。
最低でも3kからのサンドイン。等価であるからどうせ損は無い。特殊景品は100円からある。細かいことは気にするな。我々の目の前には神が居る。
その日の開店10前は、このサンドラッシュが本当に凄かった。異常だった。
「今日はトコトン行く」
覚悟のある馬鹿野郎ばっかりだった。開店の音楽と同時にマイクが煽る。メダルを押し込めるようにクレジットをあげた。
1台、また1台とゴッドゲームがスタートする。すぐにそれが違和感となる。早い、早過ぎる。いつもなら神は高笑いをしながらクズ達を見下している時間だ。
全44台、何かが仕掛けられた。それは昼を待たず確信へと変わる。
スタッフがメダルを補給するが間に合わない。アウトボックスに貯まったメダルは洗浄される前に台に補給される。
午後になり早くも万枚を超える台を確認した。1000枚突破の札は10枚目を迎える。
この勢いは、閉店持って終わりとされるまで続いた。
出会いがあれば別れがある、ただ不思議なことに誰しもがその別れをリアルに予見しない。なんとなく別れて、なんとなく出会うから。
明日いつものホールにいったら、その台はもうないかもしれない。
時代の終焉に、数々のスロッターは後悔をした。まだ打ちたかったな。って。
パチンコホールで打つパチスロは、言わば好きなミュージャンのライブみたいなもんだ。
ゲームでもゲーセンでも、基本的には変わりゃしない。ただライブにのみ存在する圧倒的な今は、其処にいた人間にしか感じることは出来ない。
5号機が1つ区切りをつけようとしています。君が誰に教えたわけでも無く、誰に主張した訳でもなく、思い入れのある台があるのなら、打ち逃すときっと後悔するよ。今やこんな派手な別れが出来る世間様ではないからね。
君の好きは君の物だ。パチスロは所詮パチスロだ。だから、後悔をすると辛いぞ。
あの時代から今の時代の君たちに、ビッグなお世話だろうけど伝えさせて貰ったよ。
そしてこのコラムを、ホール中に溢れるため息と、FLEAさんと僕の甘酸っぱい青春に捧ぐ。
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