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ちんすこう!の制作話
ちんすこう!の制作話

-
さん
- 投稿日:2016/06/28 20:54
久しぶりにコラムにお邪魔します。パチ7ライターのめすますくです!
主な仕事はマスクを被って全国のホールを調査し、記事を書くこと。そして最近はパチ7コミック『ちんすこう!』の原作も担当しています。漫画を描いてくれているのは神風銀先生(銀さん)です。今回はこの『ちんすこう!』の制作についての話です。
原作者って何をしてるの?と思われている方もいるかもしれません。
他の原作者さんや漫画家さんたちのやり方はほとんど知らないのですが、私が制作の過程でどんな役割をしているか、そしてどのように『ちんすこう!』が作られているかを、私の目線からではありますが自由帳の場を借りて少しだけ紹介させていただきたいと思います。
もちろんここに書かれていることが全てではありません。編集長とコミック担当のカモ原さんを混じえて毎日行われているLINEとメール、それから実際に顔を合わせての打ち合わせを何度も重ねた末に漫画が完成していることをそっと心のどこかに留めて目を通していただければ幸いです。
多くの時間を割いてもらっていて、編集のお二人には本当に感謝しています。
①まずは私がシナリオを提出するところから始まります。
大筋や流れについては日頃から全員で話し合っているので、吹き出しなどに使用する実際のセリフを考えたりするのがメインです。小説と違って細かに情景描写を入れてしまうと作画の邪魔をしてしまうので、極力セリフだけに絞って書いています。
と言うと聞こえはいいですが、構図や絵に関しては全くの素人なので「あとは銀さんが何とかしてくれる!」の精神で書いています。
{Photo09}
黒く塗ったところはネタバレです。
データの名前が「7話5」になっていますね。5回書き直している、つまり4回ボツにしています。たったこれだけの文章量ですが、展開が変わってしまったりするのでどんどん書き直します。
現在『ちんすこう!』は基本的に10ページなのですが、シナリオには6ページ分しかありません。理由は最初6ページだった名残と、このくらいの量が漫画になったとき10ページにちょうどいいらしいので、これを目安に書いています。連載を開始した1話の頃は全く分量を理解していなくて、5倍くらいの長さで渡した記憶があります。
ちなみに先生の掛け声からの「逆押ししたらペナりますよ」というツッコミは自分的に超面白い〜と思っていたのに華麗にカットでした(笑)
構成の変更で入れられないことが大半ですが、ボケてもカットになることもあるのでいつか抱腹絶倒のおもしろネタを一発仕込んでやりたいです。
②シナリオを元に銀さんがネームを描いてくれます。修正したいところを私が再度提出してまた直してもらい、それから最終決定します。
{Photo03}
{Photo04}
{Photo05}
画像の順番おかしいですが許してください!見ていただいたらわかるように、結構元のシナリオと変わっていますね。
銀さんは絵が活きるように見せ場を作ってくれます。この7話はかなり変わっているほうで、私の書いたシナリオに展開のアップダウンが少なすぎたので銀さんが課外活動の設定など挿入して肉付けしてくれました。元の7話は起承転結がほとんどなくてかなり反省しないといけない出来です。もっと漫画らしい構成を勉強する必要がありますね。明日から頑張ります!
③絵が出来上がるのを待つ。
ネームが出来てしまったらもう私の出番は特にありません。ペン入れとカラーが完成するのをひたすら待ちます。必要な素材集めなどはこの間にヒマな私がやります。7話では3連ドンの素材が必要で、ハナビ打たなきゃ!と張り切って打ってきました。次男、三男、風鈴の画像が欲しかったのに、1ゲーム目でいきなり当たって違う出目が出てしまうという、まさに漫画のような出来事もありました。
{Photo06}
あれ?これ当たってない?と思った1ゲーム目。違和感があっただけでリーチ目かどうかはわからないので違ってたらごめんなさい。
そのまま1000枚出続けて、これのおかげで逆転勝利したので『ちんすこう!』には本当に感謝しています。
④これが完成原稿だ!
{Photo07}{Photo08}
もう7回目ですが、原稿が上がってくる瞬間の高揚は筆舌に尽くしがたいものがあります。とにかく綺麗!カッコイイ!スゲー!と興奮しながら眺めています。
ここまで書きましたが、何だか私があまり役に立っていないような気がしてきたので自ら擁護すると、基本的な世界観とキャラクターについては大体私が設定を作っています。原案の段階ですね。
キャラ作りは設定、プロフィール、ビジュアルイメージ(他のアニメキャラなどからイメージに近いものをいくつか探す)を銀さんに渡し、デザインを作ってもらうという流れです。
完成原稿もそうですが、自分が考えたキャラにビジュアルがついたときの感動はいまだに無くなることはありません。
キャラの名前は2人で出し合ってしっくりくるものを選んでいます。メインキャラだとこんな感じです。
めす→白玉、虎丸
銀さん→拓海、樹里
紅太は苗字が私、名前が銀さん案です。こうして並べてみると意外と個性が出ていて、ちょっとビックリしました。
このようにして漫画が完成します。
流れを書いてみたものの、連載開始当初は手探り状態、そして今は激動の最中なので、なかなかすんなりと進むことはありません。
現在、『ちんすこう!』ではこの漫画にとって最初の着地点となるほど、ストーリーが大きく動こうとしています。私たちはこの区切りを『新世界編』と呼んでいます。いわゆる長編ですね。
幸運な機会があって他媒体の漫画家さんにも助言を頂くことができ、何度も設定を練り直して、A4用紙10枚ほどにびっしりと構想を書いてようやく編集長とカモ原さんに納得してもらった、なかなか苦労した新展開です。
着地点とは書きましたが、もちろんその後も満足できるまで続けることができたらというのが私の望みです。
読んでくれている方々に少しでも楽しんでもらえるよう精進していきますので、今後とも『ちんすこう!』をよろしくお願いいたします。
めすま
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