言霊

「言霊」とは

言葉に宿る霊的な力のこと。

言葉にした事が真実となること。


言葉の重み。

軽はずみで口にしていいものではない。

それを知らずに

「嘘」

という形で言葉にして

後悔する男がいる。


借金ばかりが増え続ける私は

（前回のコラムを参照）
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/5072#contents

すでに嫁に対して嘘をついているのに

さらに一つ嘘をついた。

「実家の祖父が亡くなりました」

「葬儀に出席するため１０万貸してください」

会社から給料の前借りをするため嘘をついた。

友人や同僚に返済して、残金もある。

これならまだ大丈夫だろう。

借金も返したし

少しづつ増やせばいい。



だがそんな甘い話ではなかった。

スロットで勝ちつづけていたとしても

この時にはすでにどうにもならない金額であることを知らずに。




集金の業務中、実家から着信があった。

出てみると

「今病院からなんだけど」

母からだった。

「おじいちゃん、急に倒れたんだ。」


「しかも末期のがんなんだって」




言葉を失った。



それから数日後、祖父は亡くなった。


葬儀に出られるはずもなく

線香を上げに実家へ帰ることもできなかった。





この時初めて


「言霊」は本当に存在するのだと知った。




自分の言動に深く反省しながら

自分の行動には全く反省しない。

手持ちのお金はすぐになくなり

支払いは増えるばかり。

そして



進んではいけない道。


それをわかっていながら

自分の足で一歩一歩

突き進んでいくのである。




続く

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