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集中連載コラム アクロスと北電子が教えてくれたこと
集中連載コラム アクロスと北電子が教えてくれたこと

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さん
- 投稿日:2016/02/23 23:12
4号機の筐体にはリーチ目ステッカーが良く貼られていた。この出目が出ればボーナスだよと親切丁寧に教えてくれる素晴らしいシールだ。
ただ4号機技術介入全盛期、子役を取りきりながら打てば出現不可能な出目が目立ち、そもそも告知系のマシーンでは必要すら感じられなくも思った。あのリーチ目シール。
ジャグラーに貼られたシールには、チェリー矛盾の出目が載ってあったりしたのだが、そもそも小役の重複が存在しない頃だ。GOGOと豆球が照らし出した先にしかその出目は無い。
5号機ジャグラーは、成立時にそんな出目をみせてくれた。これは素晴らしいアイデアだと思った。折れず、曲げない、そして少しの遊び心。そんな北電子のジャグラーにかける思いはヒットへと繋がった。
昨年様々な場所で賞賛の声を受けたアクロスのHANABI。リプレイ時のノーアクションでの同時当選や、3連図柄中段でのビッグ揃いなど、あの頃夢中で打った人間であればあるほど、『無意味で無駄』だったことが、見事に5号機の特性を生かし、新たな演出要素へと昇格を果たした。
そしてその本来の面白さと言う物に、魅力を感じた新たな打ち手も多々いたと思う。
この2つのヒットが生み出した先に学ぶ答えは、「忘れていない」あの頃と、「面白ければ通用する」と言う、とてもシンプルで、純粋な答えだと思う。
もう随分昔の話に思えるが、任天堂が3DSやwiiでの大ヒットを飛ばし、「ゲーム本来の面白さ」と言うものを売りにした。
細かで洗練されたグラフィクスや高価格のハイスペックマシンを横目に、見事な売り上げを伸ばした。
誰かが言った、「思い出は金になる。そしてすぐ枯れる。」
話を遊技機に戻そう。元々この業界の作り手は夢が溢れていた、何も打ち手だけの物じゃない。作り手にも様々な一攫千金の夢があったのだ。シェイク→BANGBANGの後の吉宗、そして大都の完成系となった押忍番長。以降、大都は一流の肩書きを手に入れた。大都の歴史を考えれば、決して短い道のりでは無かった。
5号機最初のスロットEVAを一生懸命にホールで打った人間が何人いただろう、それが面白いか面白くないかは別として、少なくとも光の当たる存在ではなかったはずだ。今では光を当てられる側になった。面白いか、そうじゃないかは別として。
誰しもが夢見るあの頃を、誰しもが取り戻したいと思うのもとてもよく分かる。業界の異常な盛り上がりを、私自身この身で体験した。ここでもう一度先人の言葉を借りよう、思い出と言う井戸は大変金になる。だがその水は驚くほど早く枯れる。
枯れた井戸の底には何も映らない。誰かが再び水を与えるまで。願わくば再び井戸に満ちた水は、新しい味を感じさせてほしいものである。
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