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落花狼藉

パチンコ関係ない話 | コラム

落花狼藉

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さん
投稿日:2017/12/11 07:07

朝日が昇る、夕日が沈む、
心臓が鼓動を刻む、血液が体を流れていく。
時計は刻一刻と、時を刻む。
幼い頃は早く大きくなりたい、
大人になりたい、
そう思っていたのに、

いざ、成人を経て中年となった今。
日が沈む度に、己の命日が近づく事を考え、
心の鼓動は、一歩ずつ進む最後への歩みに感じ始める。
表しようのない『無』に恐怖を感じた、幼少期の曖昧な『無』という『死』。
『有』してしまった家族へ、自身の没後の具体的な不安は伴い
いつ死んでも構わないように思いっきり楽しむ、と。
悔いのないように生きようと人生を歩んでも、

それはあくまで一人での事。

年を取るごとに『上辺』の友は減り、『心』の友のみ残る。
10代の頃に競い合ったプリクラの数。
今思い描けば、名前すら思い出すのに苦労する。
プリクラ帳の有象無象の顔たち。

中年となった今。
友と呼べるのは4人だけ。
田んぼのど真ん中の水路で鼻水と釣り糸を垂れて、
やれ、フナだナマズだコイだと。
山を走ればカブトムシ、ミヤマクワガタは宝物だったな。

よう、元気にやってるかい?
そいや、今日だったな。
ああ、アイツは元気だよ。
子供もこないだ、3人目が生まれてさ。

お前のプリクラないんだよなー。
『絶対にプリクラは取らない』って言ってたもんな。
古いケータイにさ。画像が残ってるだけだよ。
14年も経ったんだな、
あの時は、『お前の写真とか画像あったら頂戴』って言われてさ。
事態がよく呑み込めなくてさ。

キレイな金髪がさ、紫色になってたな。
鼻の下から布が固定されててさ。
その時は涙はでなかったな、

でも実感は沸いたよ、
『〇〇さ・・・死んだんだ・・・』
ってその言葉はさ、やっぱ見るまでわかんなくてさ。

名家に生まれて、
議員になる為にレールを敷かれて、
でも、映画を作りたいんだって、
叫んだんだろ。
気持ちはわかって貰えても理解はして貰えなかったんだろうなって。

え?なんで知ってるのって?
ほら、お前大学の夏休みで地元帰って来た時にみんなで麻雀したじゃん。
その時に言ってたじゃん。

地下室で主人公が目覚める。
すべての鏡が破壊された世界。
化け物だらけで、人間は誰もいない地下室を抜ける、
日の光を浴びて、
水たまりに投影した自分の姿は化け物だった・・・
古びた日記帳を拾う。
そこに記されていたのは、『人間』が『化け物』になりゆく過程。
人間はすべて化け物になってて、
知らない間に仲間を、旧友をすべて自分の手で殺してた。

いま、そういう脚本書いてるって。
脚本、監督、主演、全部『俺』
スタントマンに皆を使うからヨロシクなって
右手に麻雀パイ、左手にビックマック持ってさ。
笑いながら言ってたじゃん。

願わくば見てみたかったよ、お前の作った映画。

その話さ、しようと思ってたんだ。葬式の後。
でもさ、言えなかったしあの日に卓を囲んでた奴らも言わなかった、

お前の両親さ、号泣しながらさ。
議員さん達も参列してる中でさ。




『子供を見守る皆さん、子供の未来を信じてあげてください・・』
『未来を夢見る皆さん、自らの命を絶つ事だけはしないでください・・』



って、


冷たくなったお前に久々に会った時はさ、
ご両親は死因に関して何も言わなかったよ
個別に伝えた方が世間体のダメージも少ないだろうにさ。


ほんと立派だなって、思ったよ。
小さく伝達するんじゃなくて。
同じ境遇を迎えないように親御さん達にも向けてさ。
立派な社会的な立場をもった人がメッセージを送ってたよ。

お前も、天国から見てたかい?
号泣する俺の姿も見られてたか?
え?どうして、『送る会』に遅刻したのかって?

なんだ、見てなかったのかよ。
お前、言ってたろ。
『ドロンジョにおまかせ』でさ。
赤7引いた時の赤7Y字は必ずやる、これは儀式だって。
でも青7の時のリプレイひし形ビタは挑戦してるけどできないって。

お前とさ、最後に一緒に打ったボッタ店で青7引いてセリフ出してたんだ。
聞こえてなかったって事だろうからちょっと寂しいな。
3万使ったんだぜ、青7引くまで。

なあ、みんなで釣りした時に、フナの大きさを競ってさ。
一番小さいヤツは好きな女子の名前を叫ぶってやったじゃん。

あの時、一番小さいフナ釣った、一番背が小さかったアイツがさ。
クラス1の美少女の名前を叫んだアイツがさ。
クラス1の美少女に3人目の子供産ませたんだぜ。

あの時、一番大きなフナを釣ったお前。
一番勉強ができたお前。
4番でピッチャーだったお前。
完璧なお前が、なんで14年前の今日。
この世から去らなきゃいけなかったんだよ。

お前がいなくなったあの年から、
毎年恒例の麻雀もお前が欠けて3人しかいないから
定例飲み会になっちまったよ。
今年は30日の夜だよ、
そうそう、熊さんマスターの焼き鳥屋さん。

冬になるとさ、星って増えるよな。
お前はその中の一つになったんだよな、
煌めく、明星。
俺も、いつかそっちに行くからさ。

あの頃みんなで聞いてた曲を歌おうよ。
お前がモンパチとブルーハーツしか歌わないのは知ってるけどさ、
たまには皆で歌おうよ、
歌いたいんだ。
『ふたりのアカボシ』




『親』以上に『家族』へと思いを連ねる。
どれだけ、後悔ないようにと生きた所で
愛する人たちがいる以上、
死への恐怖を拭い去ることは不可能なんだろうな・・・


いつもお世話になっております。
玉のゼロです。
私、本編を書いた後に前置きを書く流れなのですが
前置きをこの日に書くものではありませんね。
涙と共に本編以上に感情が入ってしまいました。

このまま続けますと長くなりすぎます故に次回とさせていただきます。


次回のお話は・・・・

‐元締め様‐

0

さんの

※本記事はユーザー投稿コンテンツです。

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