無茶苦茶だったのは我々か時代か。

ねぇ知ってる？パーラーって禁酒なんだよ。


徹夜並び上等！！だったあの頃、我々の目下の敵と言えばすなわち「並び最中のとてもとても暇な時間」でして、どうにかしてこの時間を有効活用できないかと日々努力を怠らなかったあの頃。

まずはポータブルDVDプレイヤーを購入し並びの最中に見るも、これがまたすぐ飽きる。流石に連日連夜DVDを皆で見たところで見る作品もなくなってくる。しゃーない、次を考えよう。そうだ麻雀だ。チャブ台+手積みマットでいいじゃねぇか。車にそれくらい積めるだろ。

大体先頭集団に入るため3～4時位から並んでたんですけどこれが即効の警察案件。さっき注意に来たあの警備員だな畜生め。返せよこの間買ってやった缶コーヒー。まぁこれもダメだ次に行こう。わかったよ。麻雀はしない。ならトランプどうだ？大富豪、1枚残り200円くらいで。

我々の大富豪は基本的ルールに《ドラ》なるものが追加されるローカルを採用していて、市民←→富豪間でのカード交換が終了した後、デッキから一枚オープン。その次の数字がジョーカーの次（本来であれば2、革命後は3）より強いカードとなるモノを採用。おかげでいつもとは違う戦略で盛り上がることが出来た。

ただ、大富豪って4人いないと出来ないんだよね。困った。困った。今日は3人しか居ない。おや兄さんいつも並んでるよね？そういや良く勝ってる様子だ。どうだい一丁？大富豪だよ。一枚残りで200円さ。うまくいきゃ種銭くらいは作れるぜ？

なんとこの大富豪が並び連中（社会不適合者の更に下の集団）の中で流行ってしまい、あっと言う間にレートも上がる。今日は4つもグループが立ってるじゃないか。どれ入れてもらおうか。

しかしこれが良くなかった。パチンコ屋も自分たちの駐車場でまさか賭場が開かれてるとは思うめぇ。どこからの密告により見事に出禁さ。しかも首謀者と見なされた俺とその連れだけ、世知辛すぎる世の中だろう？おかげで食い扶持がヘッチまったよ。

結局のところは強い度数の酒を流し込んで入場入り口に座り込んで寝るという方法に落ち着いたんですけどね。いやータフだったわマジで。しかしアレだ、あのスマホも無い時代、ただじっと座って耐えてる人もいっぱいいたよなぁ・・。


あの頃の皆さんお元気ですか？ボクは元気です。

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