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クズと虫~お題共有コラム~

クズと虫~お題共有コラム~

2016.02.12

【第6回】お題~パチスロの楽しさとは?~元クズ田中編

クズと虫 クズと虫   クズと虫~お題共有コラム~


【クズと虫。とは】
元クズ田中氏と鈴虫君氏が同じテーマをそれぞれの視点で語るという連載企画。第6回は「パチスロの楽しさとは?」です。思い切ってベタなテーマでございます。
 

元クズ田中氏にとってパチスロの楽しさとは?


 人は、いろんな欲求の中で生きている。たくさんお金がほしい。おいしいものを食べたい。いつまでもごろごろ寝ていたい。魅力的な異性とセックスをしたい。様々な欲求のなかで生きていると思うけれど、その中でも一番ダイレクトなわかりやすい欲求は、生きたいという、生に対する欲求じゃないかと思う。

 少なくとも、僕は生きたい。生きていたい。夜中に隣の部屋でガタっと音がしたら泥棒に殺されるんじゃないかと不安になるし、飛行機が激しく揺れると落ちるんじゃないかと、いてもたってもいられなくなる。だからこそ、生きていることを実感できる瞬間というのが、なによりも満たされる瞬間だといえる。

 では、どういうときに生きていることを実感できるのか。これは人それぞれ違うと思うけれど、僕個人に限って言えば、感情が大きく揺れ動いたとき。感情の針が大きく振り切ったときに、生きていることを実感する。

 大きなスベりを伴って、きれいなリーチ目が停止した。たしかに感情の針は振れるが、これではまだ物足りない。自力のチャンスゾーンを乗り越えて、ATに突入した。だから、どうした。16384分の1のフリーズを引いて、3000枚オーバーが確定した。まだまだ、こんなもので満足できるものか。僕はそんなことのためにパチスロを打っているわけではない。そうではなく、やることなすこと裏目に出て、頭に血が上り、冷静な判断ができないなかで取り返しのつかない額にまで負けが膨らんでいるそのときに、生きていることを実感する。絶望的な感情の奥底にこそ、剥き出しの生への欲求が眠っているのだ。

 もちろん、前提には負けたくないという思いがある。負けを肯定しているわけではないし、業界に生きるものとして、負けこそ正義などというつもりもない。勝ちたい。勝ちたいに決まっている。なのに、なぜ勝てないんだ。もう6万。6万を取り返すためには、もはや設定などという頼りない糸にしがみついていられるか。1発。とにかく自分の力で手繰り寄せた1発の大きなヒキ。これで取り戻すしかない。そう思っているうちに6万だった負けがあっという間に8万に増え、あのときの6万負けで潔くヤメておくべきだったと、あそこでヤメていればまだ心の傷は致命傷にならないまま家に帰れたのに、もうここまできたら本当に引き返せないと、1時間前の自分を恨みながら絶望的な気持ちで9枚目の万券をサンドに吸い込ませているそのときに、不意に思うのだ。ああ、いまオレ、たしかに生きている。

 勝ちたい。負けたくないのに、心のどこかで絶望的になるまで負けたい自分がいる。

 いつか、より絶望的に負けるそのときのために、今日、勝ちを狙いにいく。

 突き詰めると僕のパチスロは、人生は、この一言に集約される。いつか取り返しのつかない負けを背負って、野垂れ死にたい。電気もガスも水道も止まった4畳半のアパート。もう、どこを引っくり返したってお金なんか出てきやしない。そんな状況で最後の千円札を1枚だけ握りしめて、打ちにいきたい。そして、最後の50枚を消化しているときに、僕はなにを思うのだろうか。きっと、その50枚は人生で最高の50枚に違いない。

 音。出目。演出。趣向を凝らして装飾された無機質な箱は、コインだけでなく、時にひとりの男の人生すら飲み込む。

 だからこそ、パチスロは面白い。

 

 


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クズと虫
代表作:クズと虫~お題共有コラム~

ライターである元クズ田中と鈴虫君。ガイド時代に最も近しき先輩後輩関係で、とても仲良しな二人。競艇好きという大きな共通点もある。




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