- パチセブントップ
- パチンコ&パチスロコンテンツ
- クズと虫~お題共有コラム~
- 【第4回】お題~あなたにとってパチスロライターとは?~元クズ田中編
クズと虫~お題共有コラム~
2016.01.15
【第4回】お題~あなたにとってパチスロライターとは?~元クズ田中編
クズと虫。
元クズ田中氏と鈴虫君氏が同じテーマをそれぞれの視点で語るという連載企画。第4回は「あなたにとってパチスロライターとは?」です。よく耳にする話題ではありますよね。お二人のお考えは果たして?
元クズ田中氏にとってパチスロライターとは?
いつもはお題を確認するだけであまり考えず、構成も決めないままとりあえず思ったことを書き始めるというのが自分の文章を書く上でのスタイルなのだけど、今回のお題では、なぜかスムーズに書き出すことができなかった。 なぜだろうかと少し考えてみて、自分はこの「パチスロライター」だとか「パチンコライター」という括りについて興味がなく、それに対して深く考えたことがないために、頭の中から言葉が出てこないのではないかということに気がついた。
文章も書かずに実戦取材しか行かないやつがライターを名乗るなだとか、どこの雑誌にも属してなく実績もないのにテレビに出やがってとか、SNSのタイムラインを眺めていたり、日本に戻った際に飲みの場に出たりすると、意識をしていなくてもそういう言葉が目に、耳に入ってくる。そして、そのたびに自分は、
そんなのどうでも良くね?
と思うのだ。いや、個人それぞれが自分の主張を持つことをどうでもいいと言っているわけではない。自分で自分の存在意義を認識しているというのは、仕事を求めて外に攻めるときにも、精神的に参って自分を守るときにも、大きな支えになる。それは良いのだけど、自分ではなく他人の存在意義や肩書についてなんて、正直言ってどうだっていい。高城剛がハイパーメディアクリエイターを名乗ろうが、別にどうだっていいのと同じこと。他人のそれを否定して、いったいなにが生まれるというのだろう。
パチスロの面白さをわかりやすく教える人。パチスロの勝ち方を伝える人。パチスロ業界を良くしようと考えている人。パチスロを利用して儲けてやろうとたくらんでいる人。いろんな人がいるから面白いのであって、他人が稼いでいることを妬む材料として肩書どうこうを持ちだすのは愚の骨頂。他人を落としたって、自分が浮かびあがるわけではないのである。 だから、自分のなかに「あなたにとってパチスロライターとは」という問いに対する明確な答えはない。ただ、あくまで自分個人としての、パチスロライターの理想のイメージというのはある。それは、『同じ町内に住んでいる、ちょっと学年が上のやんちゃな兄ちゃん』だ。
誰にだって、身近にそういう存在がいただろう。けしてマジメではないけれど、お祭りになると積極的に参加したり、道ですれ違うと元気かと声をかけてくれたり、意味はよくわからないけどエッチな言葉を教えてくれたりした、やんちゃな兄ちゃん。小学生のころの町内会や、学生時代のパチンコ屋でそういう兄ちゃんたちと背伸びして付き合うのが楽しかったし、いろんなことも教えてもらった。そして、19歳で東京に出てきたときにパチスロ雑誌を手にして、そこで活躍している人たちに、その兄ちゃんたちと同じ姿をみたわけだ。
いまの時代は知らないが、少なくとも自分と同じ時代に、パチスロライターになりたいと思ってパチスロライターになった人間など果たしていただろうか。パチスロライターになりたいのではなく、あの楽しそうな兄ちゃんたちと一緒にいたいと思った。仲間にいれてもらえたらどれだけ楽しいだろうと思ったからこそ、なんとかして入ってやろうと思った。ただ、それだけだった。
ここ数年はまともにパチスロ雑誌を読んでいないが、それでも帰国した際に読める状況であれば出版社を問わずに読ませていただくし、観られる環境にあれば動画やテレビも観るけれど、いまなお業界のトップで活躍されているのはみんな、あのときに自分が「この兄ちゃんたちの仲間になりたいなあ」と思った人たちばかりである。
私にとってパチスロライターとは生き様です。そんなカッコイイことを言えればいいのだけど、実際の話、パチスロライターというのは単なる職業の名称でしかないんだよな……。うん、答えがでたな。
私にとってパチスロライターとは、数ある職業の名称のひとつです。
大事なのは何になるかではなく、なってから何をするかだよ、明智くん。
共有する