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パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

2018.11.13

『人間信頼度』~初代・押忍!番長~

ラッシー ラッシー   パチスロワイルドサイド-脇役という生き方-

机の上に山積みになった紙。俺は何かに取り憑かれたように、それらをひたすら分別していた。トレーシングペーパーは燃えるゴミ、紙はリサイクルへ。

俺はこの地味な作業が好きだった。校了したこと、つまり誌面(本)作りが終わったことを何より強く実感できるからだ。世間では「ペーパーレス」という言葉が広まりつつあったが、出版業界はまだまだ程遠い状況で、校了までに大量の紙を消費してしまう。だからこそ、せめて分別だけは……。

20分が経過し、やっと机が見えてきた。徐々に込み上げる達成感。今回の『文庫本』作成は、想像以上に苦しかったが、得るものも大きかった。

『文庫本』とは、文字通り文庫本サイズのパチスロ攻略本のことだ。攻略誌は大きいため持ち運びに不向きだが、文庫本はポケットサイズゆえ、ホールにだって気軽に持って行ける。スマホがなかった当時、解析数値が載っている文庫本に一定の需要があったのだ。

担当ページは40ページ以上に上り、ページ内の文章も全て自分で書いた。フリー編集としてのスキルアップはもちろん、ライターとしても成長できた実感があった。それにイヤラシイ話、ギャラも良かった。仮に文庫本1冊(100ページ強)を丸ごと1人で作るとなると、ギャラは3ケタ万円に上る。もちろん1人で作るのは至難だが、1カ月ほど死ぬ気になれば作れないこともナイ。当時の俺のスキルは、まだその域に達していなかったが……。


この分別が終われば、明日からはしばらく自由の身。次の誌面作りが本格化するまで羽を伸ばそう! 鼻歌交じりに分別していると、ポンと肩を叩かれた。鼻歌を聞かれたかと赤面しつつ振り向くと、とある攻略誌の副編集長が笑みを浮かべ立っていた。


副編集長(副編)とは、いわば雑誌の実質的な責任者だ。そのさらに上に、攻略誌2誌を束ねる編集長が存在し、その上にパチスロ雑誌部門の統括責任者とフロア責任者がいる。我々編集は、実質的に副編集長の指揮のもと雑誌作りを進めていることになる。


副編「ゴキゲンのとこ申し訳ないけど」
――「は…はい」

副編「明日の夜って空いてる?」
――「はぁ…まあ…」

やっと激動の日々が終わったのだ。正直言えばしばらく働きたくない気分だが、下積み中のフリー編集の分際で断ることなどできるわけがない。

副編「じゃあ、深夜実戦手伝ってくれない?」
――「え!? もしや番長ですか?」

副編「そう、興味ある?」
――「もちろんです!」

話題の新機種「押忍!番長」の導入は明後日だ。明日の夜の入替作業終了後から、導入初日の朝まで深夜実戦を行うのだろう。吉宗が大好きだったため、断る理由はなかった。

――「ぜひよろしくお願いします!」
副編「良かった。じゃあG店に24時集合ね」

――「了解しました!」

 

▲4号機「押忍!番長」(大都技研)

2005年の夏にデビューした4号機末期の大ヒットマシン。A-400タイプのストック機で、今なお続く番長シリーズの記念すべき初代だ。ボーナス放出やシステムは、メガヒット機種「吉宗」を踏襲。ただし、スペック面では吉宗に比べ大幅にダウン。
  吉宗 押忍!番長
BIG枚数 ほぼ711枚 400枚程度
1G連ストック数 最大5個 最大1個
設定6機械割 119.99% 107.70%



吉宗は4.5号機で、押忍!番長は出玉を抑えられた4.7号機だから仕方がない。劣化版吉宗との見方もあったが、正統後継機ということで注目度は極めて高かった。とあるホールは導入の1週間前から「押忍!番長(以下、番長)」を十数台設置していたほどだ。当然遊技はできないが、デモとしてBIG中や前兆ステージ「特訓」中などを公開。もちろん導入へ向けた「煽り」が狙いである。十数台×1週間の稼働を捨ててでも、導入後の番長に客を集めたい。ホールにそう思わせるほどの注目度だったわけだ。

文庫本作りに専念し事前情報が乏しい俺は、翌日の夜までに猛勉強。解析数値は一切明らかになっていなかったが、実戦上で設定差が見られるポイントを頭に叩き込んだ。

 

 

★番長の第一印象。

翌日の夜―― 24時少し前にG店の前に行くと、すでに人だかりができていた。その全員が、我が編集部の編集・ライターである。深夜実戦は幾度も経験しているが、人数は多いときでも10人程度。それが今回は20人を超えている。これほどの規模は見たことがない。攻略誌が番長へ寄せる期待の大きさを物語っていた。


ホール内へ入れてもらえたのは、24時を少し過ぎた頃。中に入るや、現場を指揮する副編集長から紙とバインダーが配られた。メモする内容は…

ゲーム数  役  解除契機  備考

特訓の突入・終了や、対決演出の内容も詳細にメモする。また、レア役による解除があるため、成立したレア役も全て記入するよう指示があった。

通常時のゲーム性は、概ね吉宗に似ている。主なRT解除(=ボーナス放出)契機は規定ゲーム数消化だ。通常時には複数のモードが存在し、滞在モードによりゾーンや天井ゲーム数が変化する。吉宗の最大天井は1921Gだが、番長は1280G。また、連チャンモードの天井は吉宗が193G、番長は128G。イメージ的には「マイルド版吉宗」だ。


設定1から6までを4人ずつ回し、さらに設定6だけは追加で4台回すことに。かくして計24台でのデータ採りがスタートした。第一線で活躍するライター陣とベテラン編集が高設定、新人編集が低設定を担当。無論、高設定狙いに役立つ挙動を見落とさないためだ。俺に割り当てられた設定は「2」。編集部に入って1年半が経過したとはいえ、まだまだ「ひよっこ」の俺には妥当な設定だったと思う。


実戦開始から4時間―― 俺は眠気と戦っていた。

(62) チェリー
(91) 弁当
(132) チェリー
(161) チェリー
(201) チャンス目
(203) 弁当
(248) チェリー …

ひたすら成立したレア役を書き込む作業。さきほど800Gほどハマった果てに青BBを放出したが、1G連は非当選で天国のゾーンもスルー。また長い旅が始まった。

吉宗同様、RT振り分けの濃いゾーンで前兆ステージへ移行する。フェイク前兆の発生ゲーム数から滞在モードを予想することも可能そうだ。それは徐々に分かってきたが、俺が打つ設定2は延々300G台・600G台・900G台でのフェイク前兆を繰り返すばかりで、反撃の糸口がまるで見えない。やはり天国モードに捻じ込むか、BIG中に1G連を射止めないと勝機はないのだろうか…。

退屈に耐えかね、先輩ライターが打つ設定6のデータ表示器を横目でチラリ。

――「…はぁ~」

思わず溜め息が漏れた。


俺が打つ設定2とまるで変わらない。ハマリゲーム数を示すツブは、さながら六本木ヒルズのごとく立ち並んでいる。到底高設定とは思えない展開だ。設定を打ち間違えているのか? それとも初期出荷状態でストックが切れているのか…?

いや、おそらくこれが現実。 これこそ4.7号機の現実なのだ。 設定6の機械割は107.7%だが、ノーマルタイプの107.7%とはワケが違う。番長の場合、天国ループや1G連ループも加味しての107.7%なのだ。そのぶん、吸い込みは激しくて当然。天国・1G連のループに見放されると、設定6でも必然こうなる。


これが4.7号機か……


俺は明日以降、実際のホールで番長を打つだろうか。少なくとも吉宗・北斗・銭形が現役のうちは…。もし、この大量導入された番長がコケたら…。


いや、正直に書こう。

番長の「第一印象」は良くなかった。 吉宗のデキがあまりに良かったため、 余計に悪く見えた可能性もある。

ただし、これは第一印象にすぎない。 モード推測からの設定推測、BIG中の1G連システム、連続演出の法則性…などなど、真の面白さに気付くのは、まだまだ先のことだ。


あくびを噛み殺しながら、ひたすらレア役をメモする。

(346) チャンス目
(379) 弁当
(382) チェリー
(389) チェリー
(403) チャンス目
(408) チャンス目

液晶シャッターが頻繁に動き、にわかに騒がしくなる演出。短い間でチャンス目を2回引いたため、前兆が始まっても不思議ではない。実戦データ用のメモ紙をめくり、対決演出用のメモ紙へ。が、直後に再びチャンス目が出現。隣に聞こえないよう小さく舌打ちし、また実戦データ用のメモ紙に戻した。

(413) チャンス目

記入を終えると、すぐさま対決演出用のメモ紙へ。が、またしても左リールがズルっとスベって手が止まった。

――「…(なにかがオカシイ)」

 

 

★特殊制御への気付き。

予感した通り、またしてもチャンス目だった。チャンス目確率は不明だが、ここまで偏るだろうか? その出現条件も明らかになっていないが、吉宗同様、内部ボーナス成立時の一部と予想される。たまたま内部ボーナスを頻繁に引いているのか…!?


いや、待て! 2つ前の初当たりは、チャンス目きっかけの前兆だったハズ。実戦データ用のメモ紙を遡ると…

(782) チャンス目
(789) チャンス目
(795) チャンス目
(797) 対決勝利→ボーナス告知
798 青BB チャンス目解除?

やはり! チャンス目頻発から青BBに繋がっている!

これは偶然じゃナイのでは!?


吉宗には揃うリプレイの一部から突入する「内部的なチャンスゾーン」が存在。チャンスゾーン中にRTを解除できれば、次回連チャン(193G以内のボーナス放出)が約束される。チャンスゾーン滞在は外見から見抜きづらいが、その間は特殊制御となり、リプレイや俵(10枚役)成立時にスベリを伴いやすくなる。

またこのチャンス目頻発からボーナスを放出したら……。

固唾を飲んで前兆を見守ると、vsノリオの卓球対決に発展。すでに何度も負けている対決カードだ。チャンス目の頻発は、ただの偶然なのだろうか…。半ば諦めムードで対決の行方を見守っていると、タイトル画面の次ゲームから数え3G目でノリオの攻撃。万事休す――。そう覚悟したが、轟が弾き返して見事勝利! そして放出されたボーナスは…

434 青BB チャンス目解除?

またしても青BB! 間違いない、番長にも特殊制御が存在する! 条件は詳しく分からないが、チャンス目解除時の一部で特殊制御になるんだ!

さっきまでの眠気は吹き飛び、俺はこの「気付き」に興奮していた。まだ番長において特殊制御の話題は出ていない。実戦時間の残りはわずかなので今日中の立証は難しいが、明日も検証を重ねれば、次の雑誌に間に合うだろう。勝ちに繋がる情報ではナイが、知っていればよりアツく打てるハズ。なによりライバル他誌より先に特殊制御の存在を伝えられることがデカい! 雑誌の信頼度は、きっと上がるハズだ!!

 

 

★人間信頼度。

深夜実戦の結果は散々だった。設定6でも大幅なマイナス差枚数が多数。かと思えば、低設定で3千枚を超えている台も複数あった。解析数値が明らかにならない限り、設定推測は相当難しそう。そんな印象だった。

俺が打った設定2も、見せ場と言えば2回の青BBくらい。なお、2度とも1G連非当選で駆け抜け、天国ループによる連チャンも2連が2回のみ。-2000枚超の大負けだった。

それでも収穫はあった。特殊制御が疑われる挙動を確認できたのだ! 俺は実戦データを手渡す際、現場を仕切っていた副編に報告した。


――「すみません、ココなんですが」
副編「ん? どうしたの?」

――「チャンス目が不自然に頻発しまして」
副編「ふんふん…それで?」

――「チャンス目頻発後に当たってるんですよ」
副編「そうだね」

――「チャンス目解除後は特殊制御になるんじゃないですかね」
副編「は? 吉宗のチャンスゾーンみたいな?」

――「そうです! チャンス目確率が上がるんじゃないかと」

副編「オカルト」

――「えっ?」

副編「チャンス目確率変わるとかオカルトっしょ」
――「え? いや、チャンス目出現条件が…」

副編「たまたま連続で引いただけじゃん?」
――「でも2回も確認でき…」

副編「もうみんな疲れてるからさ、今日は帰ろうよ」
――「は…はい…」


全く相手にされなかった。まさかオカルトと一蹴されるとは。しかし、それも無理はない。副編から見れば、俺など編集歴1年半の小僧なのだ。ついこの前まで素人だった小僧が、何かネタを見つけるなど思っちゃいない。


先輩ライター「やっぱり前兆をカウントすると面白そうだな」
副編「と、言いますと?」

先輩ライター「1消灯+ハズレから数えはじめて…」
副編「いや~、さすがっすね!」

そう、俺にはまだ「信頼」が欠けていたのだ。

 

 

★特殊制御の有無。

しばらく経って解析が進むと、特殊制御の存在が明らかに。

【特殊制御への変化条件】
■内部BIG解除(チャンス目解除)
■完全ハズレ解除の1/5
■弁当解除


上記条件後の前兆RT中は特殊制御となり、チャンス目やスベリ小役が頻発すると判明。俺の予感はオカルトでないと証明された。チャンス目頻発のメカニズムは以下の通り。

​【基本的なチャンス目出現条件】
①内部REG成立時の100%
②内部BIG成立時の50%
③内部リプレイ成立時の0.06%


特殊制御中は③の条件が大きく変化
③内部リプレイ成立時の14.9%

特殊制御中は内部リプレイ成立時の約1/6.7でチャンス目が出現! なお、特殊制御中は揃うリプレイとベルの制御も変化する。
 

  通常制御中 特殊制御中
揃うリプレイ 10%でスベる 75%でスベる
ベル


チャンス目頻発だけでなく、スベリ小役の連続もアツかったのだ。



俺がもっと信頼されていれば、より早くスベリのアツさを発信できていた…かも!? そう残念にも思うけれど、今となっては副編の気持ちも十分すぎるほど理解できる。

SNSが発達した現代は、誰もが気軽に情報を発信できる。しかしメディアの人間は、そうはいかない。もしも不確かな情報を発信し、それが誤報だった場合、メディアの信頼が揺らぐからだ。

だからこそ、慎重すぎる程度がちょうどいい。「確証が得られるまでは発信しない」という決断は当然なのだ。


編集やライターは、単純にネタを見つけるだけではダメ。上司や同僚を納得させるだけの「人間信頼度」も重要なのだ。

 

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ラッシー
代表作:パチスロワイルドサイド -脇役という生き方-

山形県出身。アルバイトでCSのパチンコ・パチスロ番組スタッフを経験し、その後、パチスロ攻略誌編集部へ。2年半ほど編集部員としての下積みを経て、23歳でライターに転身。現在は「パチスロ必勝本&DX」や「パチスロ極&Z」を中心に執筆。DVD・CS番組・無料動画などに出演しつつ、動画のディレクションや編集も担当。好きなパチスロはハナビシリーズ・ドンちゃんシリーズ、他多数。

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