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あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

2014.07.25

あのときオレはクズだった 第8回

田中(クズプロ田中→クズ田中→田中) 田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)   あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

コア
【メーカー】岡崎産業
【導入日】1999年
【タイプ】Aタイプ

【田中氏のコメント】
コアはリプレイのテンパイハズれでボーナス確定となる、岡崎産業の伝統を受け継いだシンプルな機種だったのだが、そこにリプレイやスイカ対応の予告音を追加することによって、シンプルながらもメリハリのある仕様となっていた。お金にばかり気を取られてそのゲーム性を堪能できなかったのが心残りである。

初めての攻略法は天国への階段か、それとも地獄へ通ずる落とし穴か……

 コアという機種の6枚役を複合の12枚役で揃えることによって、設定1でも機械割が110%を超える。そんな驚きの攻略法を雑誌で見て、テレクラで待ち合わせたロシアンハーフとのメシも早々に、大阪の南港から愛媛県は松山行きの夜行フェリーに飛び乗った田中青年。フェリーは夜通し航海を続けるのだが、このテンションでは眠れるはずもなく、コアの複合役奪取の手順を何度も何度も見直していた。

 まずは右リールの枠下に赤7をビタ押しして、枠下に赤7がビタ止まりした場合は6枚役成立の可能性あり、と。そうしたら左の下段に上にチェリーがついた7を狙って、プラムとレモン、2種類の6枚役がダブルテンパイしたら、中リールの枠上から中段にリプレイの上にある7を狙う。6枚役が成立していた場合は、配列と制御のミスによってプラムとレモン、2種類の6枚役が必ず同時に揃うから、12枚の払い出しがあるわけだな、ふむふむ。

 正直、読んだだけではイメージはわかなかったが、手順に関しては一応、頭に入った(4枚チェリーが2枚になってもいいなら、もう少しだけ簡単な手順があった)。あとは実践あるのみというわけで早朝に松山の港に着き、そのままバスでパチンコ屋まで移動し、3時間の並びを経て開店となった。

 開店してコアのシマに猛ダッシュすると、後ろから若いヤツらも押し寄せてきて、設置6台はすぐさま満席となった。これはこの店で攻略法が使えること、さらには攻略法を使えば勝てることをあらわしているわけで、なんとも心強い。みんなが一斉に逆押しをする光景を見て、なんだか攻略プロにでもなったような気持ちになっていた。

 しかし、である。いままで花火の2コマハズシができるものだからすべての目押しが完璧にできると思い込んでいたのだが、これがまったくできない。右リールのビタ押しをミスっているのか5回に1度くらいしか6枚役を複合で揃えられない上に毎ゲーム30秒くらいかかってしまうため、10分で20Gくらいしか回せない。おまけに確実に設定1な状況。ほんの少しだけ割は上がっているのだろうが、ボーナスが当らない上にゲーム数も稼げない。しかもまったく面白くない上に目押しを失敗するたびに隣の若造に鼻で笑われるという四重苦を抱え、夕方には途方に暮れていた。

 もっとこう、逆から押しているだけで下皿にコインがじゃんじゃん溢れてくるような、攻略という言葉にそんな光景を期待していたわけだが、実際のところは地味な単純作業。正直、ちっとも魅力を感じない。もう、いいや。オレはヤメる。こんなつまらない作業なんてパチスロじゃない!! 様子を見にきた友人にそう告げて花火のシマへ行き、そしてきっちり4万円負けたのだった。

 もちろんお金という付加価値はあるが、自分にとってのパチスロはやっぱりゲーム性。お金が欲しいだけならアルバイトを頑張ったほうが確実なわけで、そうじゃない。いかにして目の前の台を楽しく打つかというのが自分にとっての醍醐味だということに気がついた。もしここでお金に魅力を感じたら、もしかしたらパチスロ雑誌ではなく攻略プロへの道に進んでいたかもしれないし、NPOの道にも進んでいなかったと思うが、ここで自分のパチスロに対しての思いというのを再確認できたというわけである。

 というわけで、せっかくの愛媛攻略遠征はたった1日で終わってしまったのだが、ここでひとつ考えた。もう手元にほとんどお金はないし、また船に乗って大阪に戻っても、1ヶ月を数百円で過ごす地獄のような日々が戻ってくるだけ。どうせいまさら養成所なんて行かないし、このまま愛媛に残ろうかな。でも、まさか実家に帰るわけにはいかないから、え~と、ああ、ちょうどいいヤツがいたよ。

 その日から自分は、幼なじみである末広のアパートに転がり込むことになった。所持金は数百円。メシすら食えない状況だったのだが、末広の家はコンビニをやっていたので廃棄の食料が大量に手に入る。末広はバイトに行くが自分は1日中ずっと家にいて、好きな時に廃棄のメシを食って、ファッション雑誌に載っているおしゃれヌードのページからエロを摂取する。そんなゴミのような日々を2週間ほど送ったときに、ふと思った。そういえば、近所にパチンコ屋があったな。やることもないし、あそこのパチンコ屋のデータを毎日取ってみようかな。データを取って設定変更の傾向がわかってきたら末広にその台を打たせて、そして隣でコインをもらおう。そうしたら、お金がなくてもパチスロを打てるじゃないか。なんて名案なんだっ!!

 それからは毎日、昼過ぎに起きて廃棄の食料を食って、おしゃれヌードからエロを摂取して閉店間際になったらデータを取りにノートを持ってパチンコ屋へと向かう、やっぱりゴミのような日々が始まったのだった。

 

クズの成績表:★★★★☆(ち○かめ)

「ち○かめ」だよね?それ。にしても「摂取する」という表現はどうかなぁ。どちらかというと「搾取される」じゃないの?あ、でも失っても問題ないものだから搾取でもないね。
全体を通してみると「攻略法に踊らされる→うまくいかない→それなりの理由をつけて撤退→エロ」ということだね?それぞれの段階に「クズだから」という枕詞をつけるとしっくりくるから★4つね。

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田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)
代表作:あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

パチスロ好きが高じて21歳の時にパチスロ必勝ガイドにてライターデビュー。若手時代は勝ちキャラだったものの徐々にクズっぷりを発揮し、昼はギャンブル、夜は酒をモットーに活動を行う。30歳で思い立ってフィリピンに英語留学へ行き、2012年の2月より世界の子ども支援を行うNPO法人セブンスピリットを設立。フィリピンのセブ島でNPO活動をしながら執筆も行っている。

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