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あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

2015.04.10

あのときオレはクズだった 第27回 ~第2部ガイド編~

田中(クズプロ田中→クズ田中→田中) 田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)   あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~



突入した干されバカンスにあらわれた敵は、まさかのあの人


 
 猛獣王の新装実戦で寝坊してからというもの、ゼロにこそならなかったものの、本当に仕事が一気に少なくなった。


 やっべー、干された。どうしよう。普通の人ならそう思うのだろうが、当時ガイドにいるような人間でそんなことを思うような真っ当な人間は、自分が知っている限り存在しない。従って、こう考えるわけだ。


 やったー、時間があるから好きなだけパチスロが打てる‼

 
 仕事だろうがプライベートだろうが、どうせパチスロを打つわけだし、お金だけのことを考えれば台移動のできないデータ取りよりも、店や機種を自由に決められるほうが勝ちやすいに決まっている。まさかこのままクビになるわけじゃあるまいし、仕事で稼げないなら、ほとぼりが冷めるまでは長めのバカンスだと思って己の手で稼げばいいだけの話。いままでデータ取りに時間をとられて本格的な立ち回りができなくなっていたが、時間さえあれば、まだまだなんとかなるというわけで、久しぶりに近所のパチンコ屋をぐるぐる回ってみたら、7枚交換だったはずのH店が、いつの間にか6枚交換に変わっていた。


 一般的に交換率を上げるということは、平均設定を下げるということ。だけどH店はこれまでどおり各機種に必ず設定4、5、6を複数台つかっていて、見た目の状況は変わっていない。恐らく456より下の台のベースは下がっているんだろうが、そんなものはハナから打つつもりもないわけで、6があるのならそれで十分。というわけで、翌日からH店に通うことになった。


 仕事がない以上、それなりに安定した勝ちを手にする必要があるので、爆裂AT機のような荒い台は却下。となるとスペック的には大江戸桜吹雪か、それともネオプラネットか。前者が台数6台に対して設定4以上が2台ほど。後者は16台導入されていて設定4以上が5~6台。どちらも3分の1程度で4以上が打てるわけだが、大江戸桜吹雪は設定6がない日もあり、ネオプラには必ず6が入っていたので、後者にロックオン。その日以来、ネオプラをとにかく打ち続けることになった。


 H店の設定変更パターンは驚くほど簡単で、万遍なく3日に一度のペースで各台に高設定が投入されるだけ。さらに、前回5や6が入っていた台を避け、設定4だった台を狙えば設定6を取れる確率が高く、ほぼ毎日設定4以上を、さらに、悪くても3日に一度は設定6を打つことができ、かつ朝の競争も激しくないというヌルい店だったのだが、プロの情報収集力はさすがである。どこから聞きつけたのか、とある日を境に見覚えのあるプロが店に顔を出すようになった。


 そのプロの名前は、ポロリ。


 いや、誤解のないように言っておくと、自分はポロリさんのことが好き……いや、好きとは少し違うな。まあ、とにかく嫌いじゃないし、いろいろと良くしてもらったこともある、ガイドの先輩だ。だけども、当時は自分以外の客はすべて敵と思っていたため、正直、その姿をみたときにこう思った。

 
 あんた、家遠いのにわざわざ30分以上かけて、人んちの畑耕しにきてんじゃねーよ。


 いま考えるとどこで打とうがその人の自由なわけで、ほんとポロリさんごめんなさいなわけだが、よりによって身内がライバルになるとは思っていなかったので、内心そう思った。さらにポロリさんはH店のクセを完全に見抜いているようで、狙い台がカブるカブる。こうなると、笑ってばかりもいられなくなる。


 狙い台がほぼ一緒だとしたら、自分にできることはなにか。自分にとっての有利な点はなにか。そう考えた結果、いつもより1時間、早く並ぶことにした。自分の有利な点はH店まで徒歩5分でいけるところと、とにかく時間が有り余っているところ。こうなったら毎日、先頭に並んでやろう。そう決心した。


 はっきり言ってポロリさんは自分の邪魔をするつもりなんて、これっぽっちもなかったはずだ。だけど、勝手に敵視した自分はその日以降、常に先頭に並んで、恐らくは共通の狙い台であろう台をイチ早く奪取した。そして、その日から一週間連続でネオプラの設定6をつかみ続けていたら、翌週からポロリさんはH店にこなくなった。


 こなくなった理由は、単純に他に状況の良い店を見つけたとか、仕事が忙しくなったとか、そういうことだと思うが、自分にとっては、ぼくらの七日間戦争で勝利したような気分だった。なんて可愛げのない後輩なんだろうか……。


 こうやって数ヶ月、ネオプラとH店のおかげでなんとか冬の時代を乗り切った結果、ようやく新しい仕事の依頼がガイドから入ってきた。なんとか乗り切ったな。そう思ったのもつかの間。新しく舞い込んできた仕事というのは、とても過酷で(精神的に)、逃げ出したくなるような仕事だった……。

 


あのとき打っていた「ネオプラネット XX」
 

【メーカー】山佐 【販売年月日】2002年7月 【タイプ】Aタイプ(ストック機)
2002年の7月に導入を開始した山佐の『ネオプラネットXX』は、モード方式を採用したストック機。スープラの後継機というにはあまりに進化を遂げており、エルビジョンという、有機ELでリール前面のパネルに液晶演出を発生させる、驚きの演出が話題となった。設定6は圧倒的に連チャンモードに移行しやすいし、オレンジの確率が設定ごとに大きく違うしと、とにかく立ち回りやすく、自分のスロ人生のなかでもっとも設定6を打った機種は、間違いなくこいつだと思う。

 


クズの成績表:★★★★★(明るいクズ)
 

クズってさ、私のなかでは2パターンあるわけですよ。

後ろ向きなクズと前向きなクズ。
アナタは典型的な後者です。

憧れのガイドライターを干されたってのに、信用回復に努めないその姿。
かつ、その状況下で先輩ライターをネグラから追い出すその姿。

「まぁ、死にゃぁしない。なんとかなんだろ。」感をこんなに強く感じたのは、
しっぽを無くして「まぁ、いっか」といったカカ○ット以来。

 

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田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)
代表作:あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

パチスロ好きが高じて21歳の時にパチスロ必勝ガイドにてライターデビュー。若手時代は勝ちキャラだったものの徐々にクズっぷりを発揮し、昼はギャンブル、夜は酒をモットーに活動を行う。30歳で思い立ってフィリピンに英語留学へ行き、2012年の2月より世界の子ども支援を行うNPO法人セブンスピリットを設立。フィリピンのセブ島でNPO活動をしながら執筆も行っている。

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