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真のクズのお時間 1
真のクズのお時間 1

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さん
- 投稿日:2017/01/30 23:18
4年前の俺は今以上のクズだった。
東京から地元へ…。
こんなもの都落ちの他になんと言えばいいのか。
色々な人へ迷惑を振り撒いた結果が都落ちに繋がる訳なのだが、それでも俺は見えない何かのせいにしていた。
そんな中で4年前の1月に今の職場に就職をした。
東京でもやっていた職種だし、むしろ田舎なんて東京と比べちゃうと化石レベルの遅れた仕事の仕方をしてるんだろ?鼻で笑ってやるわ。
勝手に決めつける生意気盛りの20代だった。
田舎なんて糞食らえ。
表面ではペコペコしながら内面はギラッギラに尖りまくっていた。
しかしそんな尖りまくっていた刃は簡単にへし折られる事となる。
膨大な仕事量を涼しい顔で平然とこなす先輩達。
そして1人1人の個性の強さと専門知識量の多さ
。
逆に鼻で笑われたのは俺の方だった。
東京でやってきたと聞いたけど意外と肩透かしだったな。
と、今になればそう思われていた事だろう。
ふざけんな!なめんなよ!!
そういう反骨精神があの頃にはなかった。
どんどん不貞腐れていく一方だった。
俺が追い求めていた理想の仕事をする主任もいた。
とても目をかけてくれた。
しかし長年追い求めていた理想を目の前に突きつけられて正直悔しかった。
尊敬はしていた。だが現実を見た時にこのままでは尊敬で終わり、追いつく事はないだろう。俺では追いつけない。無理だ。なんで主任だけが出来て俺は無理なんだ。ふざけるな。
そんな努力もしないで他人を羨む不貞腐れた人間の感情の行き着く先は憎悪。
尊敬がグニャグニャと捻れて憎悪になっていた。
既に心の中でギラギラに尖った刃はへし折られている。
しかし中途半端に折れてしまったが為に、長さは短いが以前より鋭利なものになっていた。そして冷たい。ツララの様なもの。
心が異常なまでに歪んでいた。
世話を焼いてくれていた主任に対して暴言を吐き、仕事への態度もより悪くなっていった。
徐々に徐々に…ゆっくりと俺は仕事を与えられなくなった。
ただ出社して最低限の仕事をこなして定時に帰る。それで金が貰える。楽でいいや。
そう思いながら、個々の仕事をこなしている先輩や後輩を見て見ぬフリをして帰宅する毎日だった。
早く…辞めたいな。
何かを言えば噛み付き、毒を吐き…。
周りから煙たがられていたのは分かっていた。
自分が悪いのも分かっていた。
しかし知らない事にしておいた。
考えたり、今更自分を変えようとするのは疲れるもの。
何も考えずに仕事をこなしていく。
楽だが…こんな生活をこれから何十年とする事になると思うと嫌気がさし、そして怖くなった。
目の前は暗く…寒く…怖く…なにより独りが寂しかった。
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