偽りの告白

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借金による借金を重ね

とうとう月々の支払う金額すら

調達できなくなった私は

恥をしのんで

「未払いの金額が払えません」

「30万貸して下さい」

会社にそう申し入れていた。

その日の夕方、店長に呼ばれる。

「経理から話は聞いた。30万貸してやる」

思ったより話が早い。

そう思ったのも束の間だった。

「お前、支払いだけで借金増やしてないだろ？

正直に言えよ？言わないと貸さないぞ？」

バレて当たり前である。

正直に全てを告白する。



しかしこの時はまだ



「偽りの告白」なのであった。




ここできちんと告白していれば

後々

自分の信頼を落とすこともなかった。


けれどこの時はまだ

消費者金融さえなくなれば大丈夫

そういう甘い考えだった。



悪徳に近い消費者金融の借金を

全額返済する。


ここで一つ問題が発生する。

30万を借りているということは

月々の給料から返済しなくてはいけない。

つまり

毎月の給料から差し引かれてしまう。

それでは嫁にバレてしまう。



そこである同僚の言葉を思い出す。

それによって

一時的に難を逃れるのだが



それがきっかけで

とうとう狂人へと

いや

人ではなく

もはやモンスターとなって

一番大事な人を

傷つけることとなるのである。



続く

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