さくら～ショートショート劇場～

男は打ち続けた。

{Photo01}

お見事！サブちゃんを。

来店ポイントで設定６が打てる。

そういうイベントがあった。

１回目。

順調にボーナスとサブロウチャンスが絡み合い

万枚オーバーの大勝利。

それからコツコツとポイントを貯め

迎えた２回目。

朝からずっと何も起きない。

リセットするとすぐ当たりを引きやすくなるのに。

嫌な予感がする。

そして迎えた天井・・・のはずだった。

ボーナスが出ない。

確信に変わった。

これストック飛ばしてる。

昔の機種はボーナスをストックして

特定のタイミングで一気に吐き出す。

けれども、そのストックを全て消すこともできたのである。

ブチ切れそうになったが、事前に確認できている

設定６を捨てる事なんてできない。

天井を過ぎた（前兆もスルーしていた）頃

ようやく当たる・・・・バケ。

サブロウチャンス！

バケ。

サブロウチャンス！

バケ。

しーん。

おぉぉぉぉい！

ここまで頑張って貯めたのバケ３発かよ！

本物と３センチ手前で話したことあるんだよ！

実家がある高校出てるんだよ！！

なんとか言ってくれよ！！！

しーん。

これにめげず黙々と打ち続ける。

mihimaru GTの「気分上々↑↑」

と

ケツメイシの「さくら」が

エンドレスループでかかる中

ひたすら打ち続けた。

ＨＥＹＤＪ！カマセyeahyeahyeah　

気分上々の　針落とせ

音鳴らせパーリナイ

さくら舞い散る中に忘れた記憶と

君の声が戻ってくる

吹きやまない春の　風あの頃のままで




夕方にギブアップ。

早いゲームで当たるのにバケ単発。

もうこの２曲のループ飽きた。

どれだけ負けたかも覚えていないが

毎年この時期が来るたびに

流れるケツメイシの「さくら」を聞くと

あの頃の思い出が甦るのである。




実話ですｗｗ

0