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とある機種との対話 ~バジリスク絆 後編~
とある機種との対話 ~バジリスク絆 後編~

-
さん
- 投稿日:2016/02/23 21:54
前編はコチラから↓
http://pachiseven.jp/columns/column_detail/4156#contents
とりあえずは打ち始めてみることに。朝イチ高確ではない気配だが、すぐに巻物を引いてみせる。
絆「…。」
絆は無反応だ。
「ありがとぅございまぁ~~~~すぅ☆!」のテンションは何処へ行きやがった?というか、一番大事なことを忘れていた。
僕の引く巻物はいつ打っても全く仕事をしないことで有名だった。当然僕の中だけでの話しなんだけど。
バジ絆を打って巻物が仕事をしないだなんて、BT(バジリスクタイム)どころかBC(バジリスクチャンス)すら至難の業。さすがにこればかりは絆のせいには出来ない。
そうこう考えているうちに、もう1度巻物を引く。
絆「…。」
さらに土岐峠ステージにて巻物を引く。
絆「……。」
安定の無反応。
普段なら聞こえるはずもない、ホールの天井に着いてある空調機の音が聞こえてきそうだ。何となく僕と絆の間に気まずい雰囲気が漂いはじめる。
そんな時だった。
絆がたまらず僕に話し掛けてきたのだ。
絆「お主、大丈夫でござるか?」
僕「ん?えっ?…あぁ…、まぁ…」
絆「まさかそんなに下手くs…」
僕「分かってるわ!今集中してるから話し掛けないでくれよ」
絆の言おうとした言葉に被せるようにして、慌てて僕は言い返した。
あれ以上言われてしまったら、僕のミジンコ程度の誇り高きプライドが、この世から跡形もなく消え去ってしまうような、そんな気がしたからだ。
慰めてくれるものだと、一瞬でも絆に期待してしまった自分が本当に情けない。
それでも300G辺りで何とか初のBCを引き当てる。
1発目、青異色BC、LED白、朧でBTスルー満月。
~以下~
2発目、赤異色BC、LED白、朧でBTスルー満月。
3発目、青異色BC、LED青、朧でBTスルー満月。
4発目、青異色BC、LED白、朧でBTスルー三日月。
5発目、青異色BC、LED緑。
ここで思い切って弦之介で消化…!
…余裕のスルーで煙草を吸う。
あっさりBC5スルー。
ここまで予想していた最悪の展開過ぎてビックリする。こうなってくると、もうやれる気がしなくなってくるものだ。
今のうちにやめるならここしかしかないかな…。
おそらく半分以上は残っていたであろう飲みかけの缶コーヒーを一気に飲み干し、僕はフゥ~ッと、深いため息をつきながら絆に話し掛けた。
僕「お前…、6だろ?」
数秒時が流れる。
絆「……………………………そうでがんす」
僕「なんだよがんすって。今まで散々ござるだったじゃねーか。分かりやすい動揺してんじゃねーよ。お前1だろ?てか1。もう無理、ヤメ時だな。ヤメヤメ」
絆「1でも次のBCでBT入るかもしれぬぞ?それでもいいのでござるか?」
僕「おい。今サラッと1って認めたよな?」
絆「次ゲームでフリーズ引けるかもしれぬぞ?」
僕「話を誤魔化すんじゃないよ。てか巻物やっと引けるヤツが、次ゲームでフリーズなんて引けるわけねー」
絆「おっ?おっ?give?give?give up?」
いちいち癇(かん)に障るヤツめ。忍者何だかなんちゃってだか知らんが、いっちょ前に英語なんかも使いやがって。
僕「今日はもうやめる」
絆「そうかぁ、残念でござるなぁ」
僕「…。」
僕は何も言い返すことが出来ぬまま、その場を立ち去ることしか出来なかった。
その時、天井にある空調機の「ブォォーーン」という脳ミソの奥底にまで響くような重苦しい音が、確かに僕の耳に聞こえてきた。
「ワン!ツー!スリー!フォー!………エイト!ナイン!テーン!」
無情の10カウントが告げられる。
「カンカンカンカーン!」
非情のゴングも鳴り響く。
バジリスク~絆、朝イチから投資25K、回収なし。BC5回、BT0回で終了。
絆「またのご利用、お待ちしておりまぁ~~~~すぅ☆!」
※この物語は3割くらいフィクションです。
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