依存に役立つ幾つかのこと　後半

前回の続きです。

まず有名な動物実験の話を1つ紹介しますね。


目の前の餌かごにボタンがついていて、そのボタンを押すと"確実に餌が出る仕組み"をとった場合、対象となった動物は基本的に"お腹がすいた時だけボタンを押す行動をとった"のに対し、"ボタンを押すと一定の確率のみで餌が出る仕組み"に変更すると、"対象の動物はいつまでもボタンを叩き続けた"と言うお話。ご存知ですかね？この話はギャンブル依存症を語るときに良く出てくるお話です。

そもそも、「すでに価値のあるもの」を使用して「同種のもっと価値のあるもの」を求めるのがギャンブルの基本概念です。まぁお金ですよね。小さいお金で大きなお金を頂戴よ。僕が参加したミーティングでも最も語られることが多いのはやはりこの2点。


・結果が不明確であるが故、出てきたときの喜びが大きいこと
・すでに価値のあるものを賭ける背徳心


この2点は「制御」や「理性」と言うものを簡単に破壊しちゃうんですよね。最初はこれだけ、そう思っていたのに気がつけばオールイン。明日はどっちだ？になっちゃう。わかりますよ。とてもね。

そんな人達がミーティングで話し合うのは「理性を保つ方法」が最もです。ギャンブル依存症は薬などを使用しない自然回復が成功例として出ていることも多々あり、まず一番には「行かない」がシンプルに一番効くと言われています。僕が皆さんに提案（？）と言うか、こういった方法が他に有効されていて、そしてそれはとても簡単に出来ますよ。ってお話をしたいと思います。


①ちゃんと腹を満たしておく、ヤバイなと思ったら飯を食う

理性というものに焦点を当てたときに、お腹がすいている状態と減っている状態では大きな差があることは実証されているらしく、これは個人的にもとても納得しました。パチンコを打ちに行く前に、きちんと食事をとっておく、ハマり続けそうなときに1度しっかりと食事休憩を取ってご飯を食べる。たったそれだけのことで、「今日はここでやめよう」がいつもより出来ると思われます。

②寝ずに行かない

正常な判断が出来ない状況で更に寝不足の状態。これは危険です。シンプルに「パチンコに行くなら寝ていけ！」を自分自身にキチンと課す。今日は寝不足だから行かない！を心がける。

今回はとりあえずこの2点、他にも僕がミーティングで聞いた方法や僕自身が他の依存に対しこれは効いたなと言う方法があるのですが、正直言うと僕は「パチンコと上手にお付き合いする方法」なら広めたいと思うのですが「パチンコから離れる方法」をここで書くのはお門違いやなと思っているので、あんまり敷居の高いことは書かないと思います。

先日ですが、このミーティングのリーダーをしていた方に連絡をとり、最近のギャンブラーズアノニマス事情を伺ったので、次回はその辺りを書きたいと思います。

このシリーズではライトに依存と向き合うを基本とし書いていくので、どうぞよろしくお願いします。

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