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あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

2015.01.16

あのときオレはクズだった 第21回 ~第2部ガイド編~

田中(クズプロ田中→クズ田中→田中) 田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)   あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~


ついに決まった初仕事。遠征部隊として向かうは杜の都……


 ガイドスタッフになる気マンマンで編集部に面接へ行ったら、新雑誌「ぱちぱち1ヶ月」のワンコーナーへの出場を打診されるという、喜んでいいのかどうかわからない、いや、ハッキリ言って気持ちが上がっていたぶん落差の激しい叩きつけをくらった翌日以降。実生活には大きな変化もなく、いつもと同じ日々を送っていた。

 これまでもそうしてきたように、毎日、打ちに行って収支をつける。変わったことといえば、それをもとに月に一度、打ち合わせと称して編集部へ行くだけ。むしろ誌面に収支が載るということで、いつもなら帰って寝るような場面でも無理して打ってしまうものだから、収支的にはマイナス面のほうが大きかったわけだが、そんな生活を数ヶ月続けたときに、転機が訪れた。

 これまで主婦やサラリーマンと言った多くの人の収支を載せていたその企画をリニューアルするということで、取り上げられるのが自分ひとりになったのだ。数多くいる参加者のひとりから、小さいながらも企画のメインとなる出世。もちろん自分が書くのは簡単な日記程度でメインの文章は他のライターさんが書いていたのだけど、それでも大きな前進だった。

「田中さん、リニューアルにあたってペンネームのようなものをつけたいんですけど、なにか希望はありますか?」

 編集部からそんな連絡があったのは、〆切りが迫った、とある夜のことだった。希望もなにも、そんなものはいままで考えたことがない。塾長のように漢字にするのか、はたまた、アニマルかつみのように、カタカナと名前をくっつけるのがいいのか。そんなことを考えていたら、ふと塾長との会話を思い出した。

「お前は、本当にクズだよな。女の家に転がり込んで毎日パチスロばっかり打ってんだろ? 人間のクズだよ、まったく」

 
え~と。クズ。ボクはスロのプロではなくてクズのプロなんで、クズプロ。名前はクズプロ田中でお願いします。


 焼酎で脳が麻痺した状態で、適当に考えたペンネームがクズプロ田中。いま思い出しても、人生で最大の失敗だったと思う……。

 とまあ、名前に関しては失敗したが、数ヶ月の駆け出しにひとつのコーナーを任してくれるのはありがたいこと。これまで月に1度しか編集部に行っていなかったのだけど、それを機に月に2回、3回と編集部に行くようになった。そして、またしても大きな転機が訪れたのである。

 編集部の1階には大量のパチンコやパチスロを置いている部屋があり、ここはライターの間ではブタ小屋だとかパーラー五目と呼ばれていたのだけど、自分もぱちぱちの打ち合わせで編集部を訪れた際に、ガイドのライターが実戦をしていた場合はここを訪れ、挨拶をするようにしていた。そして、その日はパチスロ必勝ガイドの会議があったようで、五目には多くのライター陣がいた。

 この出目はアツい、この演出はどうだ。そんな取り留めもない話をしているときに、ふいに塾長が入ってきて、こう言った。

「田中、お前、明後日どうせ暇だろ? さっき会議があって仙台に先行導入されている台、それを1泊2日でデータ取りに行くことになったんだけど、担当編集にお願いして、お前もメンバーに入れておいたから」

 先行導入。仙台。1泊2日。データ取り。なんだろう、この素敵な響きは。仙台にパチスロの新台を打ちに行くことが、仕事として成立する。一生、遊んで暮らしたい。これをテーマに生きている自分にとって、こんな素晴らしい環境はないと、あらためて確信した。

 しかも、編集部がオッケーを出したガイドの仕事を正式に行うわけで、これは大きな意味を持つ。ヤルまでが難しいのであって、一度ヤってしまえば、あとはどうにでもなる。男女関係も仕事関係も、要するにそんなもの。既成事実さえつくってしまえば、あとは、なし崩し的に仕事が入るようになるものだ。

 行きます。即答だった。たとえ身内の結婚式があったとしても、そんなものはキャンセルして行っていただろう。

 そして、翌々日。上野の新幹線乗り場前に集まった自分を含む6人のメンバーは、フジコ2を打つべく杜の都、仙台へと向かったのだった。

 

 

あのとき打っていた「不二子2」

【メーカー】平和 【販売年月日】2002年5月 【タイプ】Aタイプ(ツインBB大量獲得機) 
【田中氏のコメント】
2002年の5月にデビューしたルパン三世の後継機『フジコ2』。JACインのシフト持ち越し機能を搭載したツインBBマシンで、600枚以上獲得できるスーパービッグともうひとつ、リプレイハズシにビタ押しが必要なノーマルビッグがあった。シフト持ち越しなだけに、ビタ押しの失敗が獲得枚数に大きく響くこの仕様。最初のデータ取りでいきなり難易度の高いこのマシンを打つのは、正直言ってドキドキだった。

(c)モンキー・パンチ/TMS・NTV (c) HEIWA

クズの成績表:★★★★★(クズプロ田中、爆誕)

 え~と。クズ。ボクはスロのプロではなくてクズのプロなんで、クズプロ。名前はクズプロ田中でお願いします。

え~と。自爆、なんだね。「クズプロ」にしてくれってお願いしたんだね。どんな表情で、どんな感情でお願いしたんだい。

てっきり先輩ライターさんや編集さんにゴリ押しされて仕方なく、ってのを想像していたんだよ。まさか自ら「お願い」したとは思わなかったよ。 それを受け入れるガイドさんの度量の大きさにも感じ入るよね。

自分でクズにしてくれって言ったときの漢を想像しながら、今宵は一献。

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田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)
代表作:あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

パチスロ好きが高じて21歳の時にパチスロ必勝ガイドにてライターデビュー。若手時代は勝ちキャラだったものの徐々にクズっぷりを発揮し、昼はギャンブル、夜は酒をモットーに活動を行う。30歳で思い立ってフィリピンに英語留学へ行き、2012年の2月より世界の子ども支援を行うNPO法人セブンスピリットを設立。フィリピンのセブ島でNPO活動をしながら執筆も行っている。

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