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あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

2014.10.17

あのときオレはクズだった 第14回

田中(クズプロ田中→クズ田中→田中) 田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)   あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

止まらないビッグに向けて開催されたパーティーとはいったい……

 東京の亀有でスタートした新生活。しばらくは駅前の店でルパンを打ち、勝った金で安い酒を飲む生活を送っていたわけだが、なにごとも安定よりも冒険や刺激を求めるのがクズのクズたるゆえん。ぼちぼち勝って、なんとなく暮らす、そんな生活に徐々に飽き始めた結果、ついには打ってはいけない機種に手を出すようになる。

 いつも打っている店とは駅を隔てて反対側にあるC店には、いままで近寄らないようにしていた。なぜなら、ビッグ回数が100回を超えるような台があちこちにある店だったから。まともな台でビッグ100回というのは現実的にありえないわけで、簡単に言うとC店は強烈な裏物を置いてある店だった。

 全財産が7万円しかないときに、得体のしれない裏物を打つほどアホではない。アホではないがクズではあるわけで、ちょっと慣れてくると感覚が麻痺して、自分もビッグを100回引けると思い込み始める。C店は定期的にイベントを行っており、その日は特に100回超えが続出するので、そこに勝負をかけることにしたのだが、素朴な疑問がわいてきた。いったい何時に並べばいいのだろうか。地元の愛媛にはイベントらしいイベンがなく、こういうときに何時に並べばいいのか、検討もつかない。あまり早くは並びたくないけど、かといって遅すぎて台が取れないのはもっとイヤ。さてどうしたものか……と考えようと思ったけど考えるのすら面倒になって、そろそろ寝ようと思っていたのをヤメて、もう、そのまま並んでしまうことにした。

 時刻は深夜の1時。開店までまだ9時間もあるわけで、ひとりでバカ面下げてただ待っているのも面白くない。というわけでコンビニへ行き、ありったけのパチスロ雑誌とスポーツ新聞を買い、さらにコーヒー牛乳と菓子パンを……って、あれ? ここのコンビニ、お酒もおいてあるんだ。

 30分後、C店の前であぐらをかいて座り、ひとりで宴会を始める男がいた。ビールと缶酎ハイ。さらに、念の為にいいちこのボトルを買って、駅前の居酒屋でテイクアウトした焼き鳥をツマミに飲む、飲む、飲む。いままで苦痛でしかないと思っていた9時間の開店待ちがステキなパーティーにかわった瞬間である。

 打ちたい台は、すでに決まっていた。高砂の『タンゴブラザー』。だんご3兄弟が流行った時期に、悪ノリで出したとしか思えないこの台。6ライン機ということでボーナス確率が非常に高くなっていて、設定6のビッグ確率は210.1分の1だったのだけど、この店のタンゴブラザーはそんなものではなく、クレジット内でビッグが鬼のように連チャンする爆裂機に変身していた(メーカーと裏物にはなんの関係性もありません)。

 1000はもちろん2000のハマリもあるかわりに、一度連チャンが始まったらクレジット内10連程度はざら。一撃で5つも6つも頭上にドル箱が積み上がっていくのだから、これほど刺激的なものはない。焼き鳥がなくなったあとは脳内に積み上がるドル箱をツマミに飲み、快勝して今晩に食べるであろう焼き肉までをもツマミにして、さらに飲む。空が徐々に明るくなったときには焼酎のボトルも半分以上あいて、完全に出来上がっていた。東京の朝は愛媛と違って、なんだかカラスが多いなあ。焼き鳥のカスをつつくカラスを横目に見ながら、そんなことをぼんやりと考えていた。

「……ません。……みませーん。もしもーし。すみませーん」

 なんだよ、人が気持よくもの思いにふけっているのに、朝っぱらからうるさいさあ。そう思って目を開けると、目の前に制服を着た店員さんの姿があった。

「すみませーん。お客さんの迷惑になるので、よそで寝てもらっていいですか?」

 ああ、ちょっと寝ていたのか。でもお客さんって言ったって、まだ誰も並んでいないじゃないか。まだ開店まで時間あるんだから、ちょっとくらい寝たって……って、ええっ!?  時計を見て驚いた。まだ開店前だと思っていたら、時刻はすでに13時だった。日陰の自転車置き場にいつのまにか移動して、いいちこのボトルを抱えたまま眠っていたらしい。これじゃあまんま、ホームレスじゃないか……。

 なにも言わず立ち上がり、そそくさとその場をあとにした。そして、カドを曲がってすぐにこみ上げるものを抑えられず、マーライオンのごとく噴射した。良い角度の放物線を描く、それは綺麗なマーライオンだった。

あのとき打っていた「タンゴブラザー」

【メーカー】高砂電器【販売年月日】1999年11月【タイプ】Aタイプ

【田中氏のコメント】
1999年11月に導入を開始した高砂の4号機『タンゴブラザー』。
6ライン機が実現したビッグ変更型の高いボーナス確率が魅力のマシンだったが、それ以上に闇の商人の手によってカスタマイズされた仕様は強烈で、ビッグ100回オーバーの台が続出するなど一部のファンを熱狂させた。

クズの成績表:★★★★☆(串クズ)

タンゴブラザーと言えば「団子」の如く串刺しにされた3連7図柄。初めて見た時はもの凄いインパクトだったなぁ。

ああ、田中さん。
ご自身では「アホ」ではないとおっしゃっておりますが、私から見たら貴方も「クズ・アホ・クズ」の3連串刺しですよ。初めて見た時はもの凄いインパクトだったなぁ。

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田中(クズプロ田中→クズ田中→田中)
代表作:あのときオレはクズだった~田中の回胴回顧録~

パチスロ好きが高じて21歳の時にパチスロ必勝ガイドにてライターデビュー。若手時代は勝ちキャラだったものの徐々にクズっぷりを発揮し、昼はギャンブル、夜は酒をモットーに活動を行う。30歳で思い立ってフィリピンに英語留学へ行き、2012年の2月より世界の子ども支援を行うNPO法人セブンスピリットを設立。フィリピンのセブ島でNPO活動をしながら執筆も行っている。

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